【番外編】いざ、雄英！【呪術廻戦】 (ページ19)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:30,517 hit

17 ページ19

ガラガラ

夜蛾「お前たち、変わりはないか。」

灰原「夜蛾先生！！特に変わったことは無かったです！！」

しばらくすると、夜蛾先生が私たちのいた一年教室に来た。私を見るなり、血相を変えた。

夜蛾「悟を知らないか。」

『お兄ちゃんを？いえ、任務に出てから一回もあってはいませんけど...何かあったんですか...？』

夜蛾「＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」

夜蛾先生の言葉を最後まで聞き終わる前に教室を飛び出して、無我夢中で保健室に走る。こんなに廊下は長かっただろうか。

ガラガラ

『っ！！傑君...！！』

夏油「A...。無事だったか...よかった。」

『...よかった。硝子ちゃんが...。お帰り、傑君。』

しかし肝心の兄の姿が見えず焦る。

『ねぇ、お兄ちゃんは？』

傑君はベッドから立ち上がり、私の頭を撫で、そのまま私の肩に手を置いた。

夏油「悟なら大丈夫だ。今から、悟を探しに行ってくる。Aは、ここで待っていてくれ。」

『傑君...。分かった。必ず二人で、帰ってきてね。』

夏油「...。ああ。必ず二人で帰ってくるよ。」

一瞬顔に影がかかる。何かあったのだろうか。傑君はそのまま保健室を出ていった。

私はまた、言う通りに待つことしか出来なかった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
一年後五条A6歳

家入「いっくよー」

ある日の昼下がり。高専の校庭では4人集まっていた。硝子ちゃんはペンを、傑君は消しゴムを、私は定規を各々硝子ちゃんの掛け声と共に一斉にお兄ちゃんに投げつける。

ペンと定規はお兄ちゃんに当たる直前でピタリと止まり、消しゴムはお兄ちゃんのおでこにポコンと当たった。

お兄ちゃん曰く術式対象の自動選択が、反転術式が可能になったことで出来る様になったらしい。術式の技、赫や蒼の精度もあがり、瞬間移動まで出来る様になったらしい。

最近はお兄ちゃんが一人で任務に行くようになることが増え、必然的に傑君も一人で任務に行くようになった。

『すごいねお兄ちゃん！！私も、はやく出来る様に頑張るね！！』

お兄ちゃんに抱き着けば私を抱き上げその場でぐるりと回る。

五条「もちろん。お前も同じ術式だ、出来る様になるさ！なんたって教えるのもこの俺だからな！！」

傑君は最近よく暗い顔をするようになり、痩せたように思う。皆とは変わらず接しているのだが、少し距離が出来たように思うことがある。