134 ページ15
『そもそも私の術式は無限の集束。その収束の際に特殊なエネルギーが発生するの。
そのエネルギーを応用して、【引】で個性や術式を無理やり引きだす、【錠】で一時的に抑え込むって技！でも相澤先生みたいに個性の発動中には効かないから発動する前に先手を打たないと効かないらしいんだよね。』
エンデヴァーさんとホークスさんと訓練した際に偶然できた技。まだ術式に効くかは試していないがなんとか実用化できそうだ。
『私は、皆みたいに必殺技とかなかったし、皆に遅れをとるわけにはいかないからねっ！』
相澤先生も感心したようにこちらを見る。初めて会った時からずいぶん変わったな、とかまた思ってるんだろうぁ...。
蛙吹「Aちゃんの個性とは相性が少し悪かったのね...それにしてもとても強い個性...。」
通形「いや、
あらゆるものがすり抜ける。それは何も感じることが出来ず、ただただ質量を持ったまま落下の感覚だけがあるということなんだ。分かるかな？そんな感じだから、壁一つ抜けるにしてもいくつか簡単な工程が必要なんだよね。」
通形先輩の説明に皆が息を呑む。自分たちが羨んだ個性は使いこなすのに決して簡単なものではないと理解したからだ。仕組みの理解が出来てもそれを実践するのでは話が違う。
上鳴「急いでる時程ミスるなぁ、俺だったら。」
峰田「お、おまけに何も感じなくなってるんじゃ動けねぇ...。」
通形「そう、案の定俺は遅れた。ビリッケツまであっという間に落っこちた。服も落ちた。この個性で上に行くには遅れだけはとっちゃだめだった。予測！！周囲よりも早く！時に欺く！なにより予測が必要だった！そして、その予測を可能にするのは経験！経験則から予測を立てる。
長くなったけれど、これが手合わせの理由。言葉よりも経験で伝えたかった。インターンにおいて我々はお客ではなく一人のサイドキック、プロとして扱われるんだよね。それはとても恐ろしいよ。プロの現場では時に人の死にも立ち会う。
けれども、怖い思いも、つらい思いも、すべてが学校じゃ手に入らない一線級の経験。俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ。ので！恐くてもやるべきだと思うよ、一年生！！」
拍手が起こり、説明は終了となった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらん - すごく面白いです！q(≧▽≦q) (2022年3月31日 23時) (
レス) @page29 id: 42c7e56832 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - 続編楽しみすぎます！！！素敵なお話をいつもありがとうございます！！！ (2021年12月21日 21時) (レス) @page42 id: c0bda5c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅた(プロフ) - 続編楽しみです!これからもずっと応援してまーすo(｀ω´ )o (2021年12月20日 21時) (レス) @page42 id: 54ac1ac5aa (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - いきなりですが、アオハルかよ!!!轟かっけぇ (2021年12月20日 3時) (レス) @page40 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - 待ってましたっっ！！！更新ありがとうございますーーー！！！！ (2021年12月17日 0時) (レス) @page32 id: c0bda5c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなな | 作成日時：2021年10月24日 19時
