140。天霊と選手宣誓 ページ7
「で、轟はどうしたんだ？」
俺の話はつまんねーのかよー！ちくしょー！と嘆きながら他の人のところへ行ってしまう瀬呂に、少しすまないと思いつつも、ちょっと放置してしまった轟に目を向ける。
「ああ。お前、俺の……」
「君たち、もう時間だぞ！はやく来たまえ！」
轟が何か言おうとしたとたん、飯田が割り込んで来て、皆すでに控え室から出て行っていることを教えてくれた。そのため、
「あ……。わりぃ、後でまたいいか？」
「ん」
そう軽い約束をし、自分らも控え室を後にした。
なんの話だったのだろうか。少しばかり気になるが、まあ、今は忘れよう。
＊
入場の合図に合わせて、クラス全員まとまって会場に出る。
入場するとき、敵の襲撃を乗り越えたということで、1-Aはプレゼント・マイク先生によりめちゃくちゃ持ち上げられていた。
まあ 、実際、成長しているのは確かだと思う。
観客席を見渡すと、近所のちびっこ意音とその母親、そして自分の両親を見つけたので、軽く笑って手を振っておいた。
「選手宣誓！！」
そう叫ぶのは、一年ステージの主審である、ミッドナイト先生。コスチュームがすごい。そして美女である。
「選手代表！！1-A、爆豪勝己！！」
そう彼女が言うと、緑谷が、え〜、かっちゃんなの！？と驚いた顔をしている。
そんな緑谷に、瀬呂が、
「あいつ一応入試……」
そこまで言ってから、あれ？と首をかしげた。
「入試一位通過って天霊じゃなかったっけ？」
そう言って、こっちを見て聞いてくる。
それを聞いていたのか、普通科の人たちが「ヒーロー科の入試の話だろ」とか、「しかもなんで二位のくせに」などと口々に文句を言う。
……完全に、自分のせいだなと思う。
「すまん、自分は辞退したんだ。そんでもって爆豪を推薦したのも自分だ。だから、自分にはいくらでも文句を言ってくれて構わん。けど、爆豪に文句を言うのは……」
「オイ天霊」
「……？」
「余計なことすんな、黙ってろや。テメーは俺が潰す。それで納得だろが」
「いや納得ではないと思……」
「るっせえなだから黙ってろっつってんだろ！」
「……わかった」
爆豪に文句を言うのはやめてくれ、と言おうとしたのだが、それは彼のカンにさわったようだ。なんというか、まあ、爆豪らしいなと思う。
……とまあ、そんなこんなで、爆豪が選手宣誓で、「俺が一位になる」と爆弾発言を落とし、皆がブーイングするも、爆豪はさらに皆を煽るのであった。
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藤海 - 小宮瑠璃さん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまい申し訳ございません…！生きております！どストライク嬉しいです！時間を作って更新して行けたらと思っておりますm(_ _)m (2022年6月28日 14時) (
レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 春風駘蕩さん» コメントありがとうございます！そうなんですね！なんて偶然！ (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 猫夜桜((シラキさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせいたしました…！お気に入りと言っていただけて嬉しいです… (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - もう更新しないのでしょうか…？自分めちゃくちゃ楽しみなんですが…てかそもそも生きてますk(((( 凄い好みにどストライクでした！！続き楽しみにしてます！！ (2022年4月3日 21時) (レス) @page18 id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 夢主ちゃんと誕生日が近いです1日違い、よっしゃああああああああ！！！ (2022年2月21日 16時) (レス) @page18 id: 34351208ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2018年2月14日 11時
