139。天霊と体育祭当日 ページ6
そしてやって来た、体育祭当日。
自分たち1-Aは、1-Aの控え室に集まっていた。
「……やばい、眠い」
「天霊……ぶれないな」
「……そりゃどーも。瀬呂は今日も瀬呂だな」
「どういう意味だよ……」
そう言って苦笑する瀬呂。申し訳ないが、自分でも自分が何を言っているのかよくわからなかった。
たぶん、寝ぼけているのだと思う。
実際、床に体育座りしてうつらうつらしながら、たまたま近くにいた瀬呂と話しているだけなのだし。
……それにしても、なぜこんなに眠いのだろうか。昨日は8時に寝て、今日7時に起きたのに。普段の学校に行く日よりも多めに寝たというのに……。
断じて"寝すぎ"ではない。休日はもっと寝てる。
「おい天霊、起きろ起きろ！見ろよあれ！」
「ん〜……」
寝てはいない。しかし、だめだ、眠い。見れない。
「ちょ、天霊って……！お前いつまでもそんなだったら、いつか損するぞ？！」
「……まじか」
「あ、起きた」
損をするのは、もったいない。そう思うと、少し眠気がとんだ。
「で、何見ろって？」
「いやもう終わったし」
「は？」
せっかく目が開いたのに、なんという仕打ち。もう損をしてしまったというのか。
……いや、その前に、瀬呂が見せたかったものはどんなものだったのだろうか。それ次第で損したかしてないかが変わるだろう。
……そんなに損したくないのか自分、というセルフツッコミを入れたくなったが、まあ、気にしないでおこう。
「いや、さっきまでやってたけど、天霊が起きる直前に終わった」
「なにが」
「睡眠欲すげえなお前……。聞こえてもないのか……。まあ、簡単に言うと、轟が緑谷に戦線布告してたんだよ。やばくね？？」
「…………あ、そうなんだ、へえ」
「キョーミ無しかよ！！」
轟が緑谷に戦線布告か。まあ、緑谷は主人公だし、普通なのではなかろうか。
などと思っていると、自分の前に影が落ちる。横に立っていた瀬呂が前に立ったのか。
「天霊」
「へー」
「？へーじゃねえ。まず、俺はまだなにも言ってねえぞ」
(……ん？)
あれ、瀬呂の声じゃないな、と今気づく。しゃべり方も瀬呂っぽくない。……では、誰なのか。
そう思い、ひざにうずめていた顔を上げると、
「あ、轟。すまん、瀬呂かと思ってた」
「俺が話しかけたらそういう反応するつもりだったってことかな？！」
「いや、そういうわけでは……あるかもだが」
「ひでえ！！」
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藤海 - 小宮瑠璃さん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまい申し訳ございません…！生きております！どストライク嬉しいです！時間を作って更新して行けたらと思っておりますm(_ _)m (2022年6月28日 14時) (
レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 春風駘蕩さん» コメントありがとうございます！そうなんですね！なんて偶然！ (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 猫夜桜((シラキさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせいたしました…！お気に入りと言っていただけて嬉しいです… (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - もう更新しないのでしょうか…？自分めちゃくちゃ楽しみなんですが…てかそもそも生きてますk(((( 凄い好みにどストライクでした！！続き楽しみにしてます！！ (2022年4月3日 21時) (レス) @page18 id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 夢主ちゃんと誕生日が近いです1日違い、よっしゃああああああああ！！！ (2022年2月21日 16時) (レス) @page18 id: 34351208ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2018年2月14日 11時
