152。天霊は踊るのか ページ19
「……そこまで言うなら……そうだな、応援するか」
自分には最終種目が残っている……つまり楽しみはまだあるのだ。だから、レクに参加できなくとも、楽しみは残っているので問題はない。
「静かに応援すっから、頑張れ切ちゃん」
「おう！って静かにかよ！」
「なー天霊！俺も！俺も応援して！」
「おー、上鳴も頑張れ」
なんて話をして、男子達はレク参加のため去って行った。
さて、こうしてA組女子は応援することになったわけだが、どう応援すればいいのだろう。やはり、チアリーダーということなので、踊ってポンポンを振って掛け声をかけて……みたいなことをすべきなのだろうか。
ただまあ、静かに応援すると言ったし、そこまでしなくてもいいだろう。
「ねね、天霊も一緒に踊ろーよ！」
「……自分？」
芦戸から踊ろうとのお誘いの声。
今まさにちょうど踊らなくてもいいかなと結論を出したところなのだが芦戸さんよ。
「せっかくチアの衣装なんだしさ！応援もガチでやった方が楽しいと思うんだよねー！」
「ガチ……本気で応援、か」
「人を元気づけるってーか、応援するってのも、なんかヒーローっぽい気がするじゃんね！」
ヒーロー。
人を元気にする。
応援する。
確かにそうだ。
人々を笑顔にすることができてこそ、ヒーロー。
「よし、やるか。
……ところで、どう踊ればいいんだ？」
そう尋ねると芦戸は、こちらをご覧あれ〜！とでも言うように、ドヤ顔である方向を手で示す。
そこには、プレゼント・マイク先生が紹介していた、本場アメリカから来たというチアリーダー達がいた。
そういえばそうだ、本物がいた。
あれを手本にマネをすれば良い、ということだろう。
ただ……
「……？わからん、なんだあの動きは」
「ま、テキトーにやろ！楽しもうよ！」
「……そうだな。っし」
気合を入れる。出来るだけチアリーダーっぽい動きになるよう努めるのだ。
両手を上げてポンポンを振る。
そして、足を交互に上げ下げする。
どうだ。
だいぶチアリーダーっぽいのではないだろうか。
「天霊無表情だしなんかカタイ」
「！……難しい」
ダメだったようだ。色々カタイと言われてしまった。
「そんな蹴るみたいにビシッと足伸ばすんじゃなくてさ、ゆっくりもも上げするみたいな感じ！こう！」
芦戸が手本を見せてくれる。上手い。
感心して見ていると、彼女は不意にニヤリと笑う。
「天霊、ついでに１つ、いーの教えたげる！」
続く (更新停止中)
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藤海 - 小宮瑠璃さん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまい申し訳ございません…！生きております！どストライク嬉しいです！時間を作って更新して行けたらと思っておりますm(_ _)m (2022年6月28日 14時) (
レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 春風駘蕩さん» コメントありがとうございます！そうなんですね！なんて偶然！ (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 猫夜桜((シラキさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせいたしました…！お気に入りと言っていただけて嬉しいです… (2022年6月28日 14時) (レス) id: 0b17918c57 (このIDを非表示/違反報告)
小宮瑠璃 - もう更新しないのでしょうか…？自分めちゃくちゃ楽しみなんですが…てかそもそも生きてますk(((( 凄い好みにどストライクでした！！続き楽しみにしてます！！ (2022年4月3日 21時) (レス) @page18 id: dbce0c6b80 (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 夢主ちゃんと誕生日が近いです1日違い、よっしゃああああああああ！！！ (2022年2月21日 16時) (レス) @page18 id: 34351208ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2018年2月14日 11時
