【超特急】君に恋をした、3秒前。 (ページ4)

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僕「確か、いつもこの木の下に隠れて…」

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あれからすぐ大学を出て一度僕の家に帰った。

タオルや、

いらない傘、

大きなビニール袋を持って。

家の近くの公園へと移動した。

・

祐基「あっいたよ、佑亮！」

佑亮「あっ！、ん？ダンボールなんてあったけな？」

他の人が、雨に濡れないようにとダンボールを置いてくれたのかな。

でもそのおかげで猫ちゃん濡れてない！

佑亮「よかった、…」

僕は安堵で、ふぅと肩を下ろす。

祐基「もういっそのこと佑亮飼っちゃえば？」

しゃがんで子猫の背中を撫でながら、祐基は僕に問いかけた。

僕「できるならそーしたい！

…でも、妹が猫アレルギーだから無理なんだよね、」

祐基「オーマイガァ…俺も無理だわ、、
マンションだし。
アパートだし。
一人暮らしだし。
大家さん怖いし。
心配で大学行けなくなっちゃいそうだし。
大家さん怖いし。」

僕「…大家さん怖いんだ？」

僕は、ゆっくり子猫を撫でる祐基の手元を見ながら言った。

祐基「ちょー怖いよ！！？

俺がこの前バイトの夜勤明けで、疲れて帰ってきて、アパートの階段ドシドシ上ったら、それだけで怒られたもん。まじ意味わかんねー！って、その日はずっとムカついてた(笑)！」

相当イラついてたのか、笑いながら祐基は困ったような顔をしていた。

僕「おとなしく上ればよかっただけじゃん(笑)！」

祐基「いやまあ、そうだけどさ…」

そう言って祐基が立った、瞬間。

僕たちの後ろで、公園の砂利道を歩く音が聞こえた。

カツンカツンと、ヒールの音。

誰だろう、と思って2人して後ろを振り向く。

祐基「あ、A先輩だ！」

僕「A先輩？」

祐基「俺らの大学で、言うならば一番可愛いって言われてる2年の吉野A。

噂だけど、どんなイケメンに告白されても全部断ってるっていう謎すぎる女らしいよ！」

僕「吉野、A…」

僕には分からなかった。

僕たちに向かって歩いてきてるその人は、吉野A先輩らしい。