☆ ページ9
桃side
｢廊下さむっ、｣
暖かい空気に包まれてるこの状態でも気づけば玄関だし
3月だし寒い。
｢家の人何時に帰ってくるん？｣
涙も引いてきて
泣いた後の特有なとろーんってしてる神ちゃん。
『…今日は夜勤やから、、多分明日の10時くらい？』
｢えっ、｣
合法的な二人きりやん、、
ってかほんま可愛すぎ、
脇腹辺りを手で掴まれて、顔はまだ肩に埋めててくれてる
それに、前に付き合ってた時よりも素で喋ってくれてるような気がする。
まぁお互い様やけど、笑
｢ほないちゃいちゃし放題やな笑
リビングどこ？｣
『いちゃ、ｯ……
リビングはさっきの所やけど、』
｢そか、神ちゃん捕まって、｣
ずっと抱きついてたまんまの神ちゃん。
俺の言ってる意味わかんなくて涙目のまんまきょとんとしてる
仕方ないから腕をちゃんと首に巻き付けるように手を引っ張ってそのまま立ち上がる体形に。
｢よい…しょ、｣
『うわっ、待って…』
抱えながら立ち上がろうとした拍子に体勢崩した神ちゃん。
首にぎゅってしがみつくようにして戻って来た
『……っ//』
｢っ、え………｣
タイミングが良すぎたのか、
戻ってきた神ちゃんの顔はそのまんまこっちに向かってきて
神ちゃんを抱っこしながらそのまま唇が触れた
｢神、っちゃんっ、！！｣
嘘。
もしかしてちょっとだけ俺、位置合わせたかも笑
『おろ、してください…///』
たったあの一瞬だけで心配するくらい顔が真っ赤になってる
そんなん、、
降ろせるわけないやん笑
｢やだ｣
『っ！、嫌やない！恥ずいし、のんちゃん重いやろ！』
｢のんちゃん、呼んでくれた！！！
え、やば……めっちゃ嬉しいんやけど//｣
あっ、
って顔させられたけどもう時すでに遅し
とんでもない近距離でこんなん起きてるから
神ちゃんのめっちゃドクドク言ってる心拍数すら丸聞こえで……
なんか色々しんどい笑笑
.
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作者名：影虎ちかげ | 作成日時：2023年6月23日 22時
