恋をしてみました - 2 《桃×緑》 (ページ5)

今日:12 hit、昨日:9 hit、合計:7,188 hit

𖤐 / ☆ ページ5

緑side

嬉しかった。

まだのんちゃんが……なんて、、

いつもの帰る時間ではないから
ガラガラな電車内

1両目。
こっちまで来ると乗っている人はちらほらとしかおらん

イヤホンを耳につける
あ、好きな曲や…

でも今日は歌詞も、サビですら何も入って来なかった

少し長めの停車時間
ボーッとしてドアが閉まるのを待つ

溢れ出てくるものを手で抑えながら俯く

(｢……｣)

誰かが隣に座ってシートが沈むのが分かった。

なんでこんなにいっぱい空いてるのに……

気にせんと一応涙を拭いてチラッと横に目配せる

『……っはぁ、？なんで……』

隣におったのは、、小瀧くん、っ？

｢、、大丈夫。泣かないで、｣

『誰の、せいで泣いてんねん、、』

｢ごめんな？俺、諦め悪いから、、
笑ってて欲しいねん神ちゃんに。｣

真剣なこといいつつニコニコ笑ってる

'諦めが悪い'
そんな性格聞いた事もないし、

笑ってて欲しいって……

『ずるい』

｢ん？｣

『さっきの最後とかうそやん。』

なんで、今さら、。

好きだな、って気持ちも高ぶってく

.
桃side

駅から出るとと神ちゃんが隣を歩いてくれた

なんも喋んないけど
なんとなく安心してる

振られたわけではないのがほんまに良かった

『小瀧くん？』

｢あー、のんちゃんっては呼ばない、？｣

『……ん、だめ、？』

寂しいけど、何かがトラウマなってるなら、、
こういうのは無理やりこじ開けるものではない。

『どこまで付いてくる、？』

｢あ、、、全然考えてなかったわ…笑｣

『っ、笑……なんでなんも考えてないねん…』

やっと見れた神ちゃんの呆れたようなはにかみ笑顔

｢んー、何時に来るんやろ、次の電車｣

『……寮は？』

｢卒業式やから家帰る子もおるから
今日はいてもいなくてもええんやって。
でも行くとこないしな、、｣

うわぁー、ほんまになんも考えないでしまったわ笑笑
まさかこのまんま着いてく訳も行かないし、
付き合ってた時に神ちゃんの家に行ったことがあるわけでもないしな。

戻るか、

『小瀧くん、家くる、？』

｢、えっ、、｣

『あ、、別に次の電車までの時間やけど、！』

｢ええの？！行く！！｣

嬉しさのあまし即答で答えてしまった後、
なんか急に冷静に襲われる

なんで家来るって聞いた？
…もう無理なら期待させて欲しくは無いのに

神ちゃんは俺の事どう思ってんの、、？

.