恋をしてみました - 2 《桃×緑》 (ページ4)

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☆ ページ4

桃side

『ごめんなさい、』

｢へ、？｣

分かっていたような、認めたくなかったからか、
神ちゃんの返事にただただ唖然

よく見ると神ちゃんは涙目…

『…嬉しかった』

『でも、もうあんな辛い思いしたくないの』

『しかも……俺、オトコやし』

『………じゃあね、』

そのまま駅の方に行ってしまう神ちゃん

このままじゃあかん、と腕を掴んだ

『離して、』

ピシャリとそう聞こえる

｢…え｣

『……』

｢神ちゃん、俺、これで最後にするから。
聞いてくれへん？諦め悪くてほんまごめん｣

『こ、たきくん、多分もう無理……』

苗字で呼ばれてグサグサと心が痛む

｢聞いて。
神ちゃんのこと、あれからずっと……考えてた
それで分かった。俺には神ちゃんが必要やねん
もう離れたくない｣

｢付き合って下さいっ、お願いします、！｣

ゆっくりと向きを変えた神ちゃんが

1つ、ため息をついたと思ったら首に手を回すように

こっちに飛びついてきた

『俺も……好き………』

こっちに体寄せてるからくぐもった声
なんかもごもご言ってるけど、聞き取れたのはこれだけ

ギュッ、ってされたのは一瞬
手を離されて……
1歩下がられた

『だけど、ごめん、、
ほんまに……辛いねん、』

何が神ちゃんを苦しめてんのか分かんないけど
絶対俺の事や、、

『俺は、、小瀧くんが思ってるような可愛い子やない
ほら、手だってごつごつしてるしオンナの子でもない

小瀧くんの隣にはオンナの子がおるのが似合うよ？』

｢なんで、そんなこと……｣

スマホの時間見て
もうすぐ電車の時間らしい。

背を向けて走ってってしまった

しばし立ち止まってしまう

どういうこと？
なんで神ちゃんはそんなに女の子にこだわんの？？

このまんまでええのか、俺、、

そんなん考えてたら
体はもう動いてた

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