恋をしてみました - 2 《桃×緑》 (ページ11)

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𖤐 ページ11

緑side

『俺も……』

｢やっぱ神ちゃんの答辞良かったわぁ〜
原稿まじでありがとう！最高！｣

『え、ほんま…？めっちゃ頑張ってん！！
最後ののんちゃんの隣に居れるチャンスやって思ってたから』

勇気を出した言葉はかき消されたけど
あんなに一生懸命になって書いた文章を褒められるのは嬉しい

｢なにそれ、そんなん考えてた…？｣

『うん』

やや大きめに頷くと子供をあやすように頭を撫でられる

｢良かった、今ここにおってくれて……｣

目を細めて小さく呟いてくれたのんちゃん。

｢やられて嫌なことあったら言ってな？
すぐ辞めるから。｣

続けてこんなこというもんだから不安なんかなって、、

『俺、もさっきの写真めっちゃ嬉しかった…っ！
自分から言い出せないかもしれへんからさ、のんちゃんから色々…こう……提案して欲しい、

………ごめん、甘えすぎてるな』

のんちゃんの不安を聞いて
意図も簡単に出てしまった言葉たち。

でも言いつつ考えてみると我ながら甘ったれの思っている事。

｢甘えてええよ…？｣

『…っ、？』

｢神ちゃんの好きなようにいればええやん、
大丈夫、全部受け止めるわ笑
その代わり俺のも受け入れてなっ！｣

｢神ちゃんとやりたいことたくさんあんねん！！
いっぱい提案するから頼むで、笑｣

一度緩くなった涙腺はまだ完全には戻ってなかったらしい。

のんちゃんが言った言葉をどう思ったのか、
嬉しかったのか、安心したのか……

わかんないけど涙で視界がぼやけた。

恥ずかしいからそのまんま目の前の肩に持たれる

｢え、ぉ……｣

『あん時は酷い事言って別れてほんまにごめんっ…
もうどこにも行かないで……』

背中に手回してのんちゃんの制服に触れると
のんちゃんのもゆっくり回ってきた。

『大好き…ｯ』

｢神ちゃん、、｣

『……ん』

｢絶対に幸せにしてみせる。
そういえばまだ言ってないよな……｣

｢卒業おめでとう｣

『……笑、いまぁ？笑
のんちゃんもおめでとう』

これから先の人生、のんちゃんが幸せにしてくれるみたい。