恋をしてみました 《桃×緑》

☆ ページ33

桃side



(遥｢、とも｣)


はぁ、、？
ともって……神ちゃんのこと、やんな

もしかしてそういう関係、？


あの本の"本当に好きな人"って……もしかして……


不安げに遥斗を神ちゃん越しに睨んでいた所を本人に見られてしまった



『のんちゃっ、、』

(遥｢のん、？そんなに仲良かったっけそこ
なぁ、とも｣)


『仲良し……』


遥人がまた何かを言いかけた時、


(｢2組の遥人、あ、おるやん。ちょっと職員室おいで｣)


廊下の奥から担任の先生が来て丁度よく遥人を連れてった

静かな廊下に神ちゃんと2人っきり


｢神ちゃ、、｣


『……今日は普通に帰るっ』


｢え……？｣



ごめんなのんちゃん、って小走りで横を通り抜けられた


｢神ちゃん、どうして？｣


逃げとうした手を捕まえた……けどすぐに振り払われる


『今は学校やから、、』


｢じゃあ学校じゃないとこで神ちゃんと会いたい。｣


下を向いたまんま顔を上げない神ちゃんを押すようにして廊下を歩く



｢なんか苦しそうな顔してる。
ほんまは今すぐ抱きしめたい｣


そんなん言ったらその後も寮までの道ゆっくり付いてきてくれた


帰る途中
夜ご飯を買おうとコンビニに寄る

食べたいのあったらカゴに入れてな、って言ったら
お弁当とお菓子とジュース結構入れられた


｢そんなに食べられるん？｣


はっとしたようにお菓子を入れる手を止めじっとこちらを見た


『のんちゃんも食べたいかな、って……』


あぁ、可愛い。
なんでも買ってあげるわ笑笑


｢ええよ、俺も食べたかったし〜｣


『大丈夫やで、俺の分は払うから』


カッコつけさせて

それだけ言うと静かに持ってた袋を棚に戻した。



少し重くなってた神ちゃんの気持ちも軽くなり始めたらしい

隣を歩いてさっきから手の甲を指で触られる。


神ちゃんのやることはよう分からんわ
さっぱりしてると思ったら、いつも以上に甘えてくる時もちゃんとあるし、、なんかもう可愛すぎる。



繋ぎたいならそういえばいいのに

俺かて繋ぎたいけどさっき振り払われてしまったから
その腹いせや笑笑


｢さっきから何してるん？
くすぐったいんやけど笑笑｣


『っごめん……』



明らかにシュンって顔をされる
さっきまで近くにあった手ももう引っ込められてしまった

やっぱ何も言わない方が良かったわ……



『手……握りた、くて……』


なん…やねん



｢あかん。可愛すぎ｣


こんなん握ってあげる他ないやん笑笑





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