__50 ページ50
.
「 ごめん…無理や、俺 」
そう言って
藤井さんは
スルリと私の横を抜け
そのまま
家を出て行ってしまった。
ゆっくりと閉まった玄関のドアの音が
やけに大きく感じて
それが
藤井さんと私との終わりを告げている、
…なんだか、そんな気がした。
“ 無理や、俺 ”
藤井さんが言った言葉の意味を
誰よりも分かっていたのは私で、
藤井さんのペットになりたいなんて
一体、私はどこまでバカなんだろう…
優しい藤井さんだから
こんな私を
今まで受け入れてくれた。
…いや、受け入れてなんかいない。
藤井さんは、きっと
バカな私に付き合ってくれていただけ。
こんな私が
藤井さんの隣を歩けるわけなんか…
バカだなー、私って。
グルグルと
頭の中を黒いものが巡って
自分の愚かさに後悔することさえ
私の脳が拒んでいるようだった。
「 ただいまーっ…て、は?! 」
ただただ
立ち尽くしている私を見て
何してんねん!と
慌てて私に駆け寄って来たのは
帰宅してきた望さんだった。
「 なんで、泣いてんねん! 」
『 …の、望さんっ… 』
望さんの顔を見た瞬間
溢れてきた涙。
「 …っ、 」
床に散らばったパスタと
割れてしまったお皿を見て
望さんは、苦しそうに頭を抱えた。
『 ご、ごめん…な、さい… 』
溢れる涙を飲み込みながら
望さんの顔を見上げると
望さんは勢いよく私の腕を引き
グランっと、私の体が揺れた。
「 …なぁ、
俺のこと…好きになったりせぇへん? 」
✄ - - - - - - - - キ リ ト リ - - - - - - - - ✄
お話がいっぱいになったので
次回の更新は
移行先になると思います。
ただ
しばらくは
更新出来ないと思うので
お気に入り登録して頂ければ
移行先での更新でも
通知されるかと思います。
では、次回の更新まで
しばらくお待ちください。
.
2070人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小島 美奈(プロフ) - いちご大福さん» ありがとうございます!遅い更新ですみません…。ぜひ、リクエストなどがあれば、またコメントくださいね☆ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 57f4b824ca (このIDを非表示/違反報告)
小島 美奈(プロフ) - たけるさん» コメントありがとうございます!すっごくすっごく嬉しいです!引き続きよろしくお願いします☆ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 57f4b824ca (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 私も、大好きです!更新待ってます! (2019年2月26日 16時) (レス) id: 7439b31eb6 (このIDを非表示/違反報告)
たける(プロフ) - すっごくすっごく好きです (2019年2月23日 18時) (レス) id: 13229ae1a1 (このIDを非表示/違反報告)
こじこじ(小島美奈から改名)(プロフ) - たけるさん» コメントありがとうございます! (2019年2月21日 22時) (レス) id: 57f4b824ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小島美奈 | 作成日時:2018年6月15日 21時