藤 井 さ ん の ペ ッ ト

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そうしている間に
なんとか
ペペロンチーノが完成して
カウンターの方に目をやれば
藤井さんが
ボケ〜っとしながら
ブロッサムをなでていた。



『 おまたせしましたー 』



私の声にハッとしたのか
ブロッサムをなでていた手を止め
目を大きくしながら
こちらを見た藤井さん。







「 おー、ありがとう 」



優しく笑っているけど
なんか
藤井さんらしくないなーって…



笑顔が、不器用？







『 ここ、置きますね？ 』



藤井さんの前に
お皿を置くけど
藤井さんは
私の方も
お皿の方も見ていない。







『 …藤井さん？ 』







「 俺、飼い主向いてへん 」



藤井さんは唐突に
ただ、ぼんやりと
そんなことを呟いた。







「 Aちゃんの飼い主、



………やめるわ 」







藤井さんの言葉に
時間が止まったような気がした。



そして
私の手からすり抜けて
床へと向かうお皿は
ゆっくりと、音も無く
割れたような…

そんな感覚だった。







「 俺、Aちゃんが分からん 」







こんなに近くにいるのに、

どうしてだろう………



藤井さんの声が
遠くに聞こえた。







-------------☆--------------



いつも
ご愛読ありがとうございます！



そういえば
お伝えするのを忘れていましたが
コメント欄を解放というか…
設置しました。



読者の方からの声を聞きたいので
ぜひ、感想やリクエストを
いただけたらと思います。



▼注意

はじめましての方は
ご存知無いと思いますが
本来の小島は
こんな真面目キャラじゃないです 笑

すげー、猫被ってます 笑

…はい、ただそれだけです。

さようなら。




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