藤 井 さ ん の ペ ッ ト

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『 ふわぁぁあ〜っ、んー！いい天気！ 』



晴れ渡った青空の下
お気に入りのウェアを着て
近くの公園を散歩。



大きく息を吸えば
新鮮な空気が
身体中を巡って
なんだか
生まれ変われそうな気持ちになる。



仕事が休みの日は
こうやって
いつも一人で何も考えずに
ぶらっとウォーキングに出かけている。







そして
この日も
いつものように
公園の大きな池の周りを歩いていた。



『 きゃっ！！ 』



すると、突然
後ろから
大きな何かにタックルされ
私は盛大に転んでしまった。







『 …っ、いったぁ…… 』



ふと、
転んだ拍子に
地面に思い切りついた両手を見ると
少しだけ擦りむけていた。



ー ワンっ！



急に近くに聞こえた
大きな鳴き声とともに
ベロベロと舐められる
私の頬。







「 おいっ、ブロッサム！お前、何してんねん！ 」



すると
少しくすぐったい頬から
その大きな体がはがされ
代わりに
「 すみません 」と
男性の声が耳に入ってきた。







「 ……あれ？Aちゃんやんっ 」



『 ふ、藤井さんっ？！ 』



聞き覚えのある声に
顔を上げれば
そこには
ふわふわと優しく微笑む
藤井さんが立っていた。




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