お洒落は適度に ページ11
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「お嬢様、どのお召し物もよくお似合いです」
『うん……もう十分わかった…』
呆れたように言うと使用人は「まぁ」と目を丸くした。あまりお洒落に頓着なさらない所がお嬢様の欠点ですねだそうで。うん、わかったって
私がお洒落に頓着しないわけじゃない、この子達が気にしすぎなのだ
目の前に並べられた煌びやかな着物達を見てため息をつく。和香は苦笑いで助けてくれないし、一体いつになったら終わるのやら
「お待ちしておりました、夜鎮A様」
『お出迎え感謝いたします』
既にクタクタだが、笑顔でそう返した
今居るのは東京都立呪術高等専門学校の正門。出迎えてくれたのは夜蛾さんである
わざわざ出迎えてくれなくても良かったのに…
『五条さんは、あの後何か仰りましたか?』
「特には…ありませんでしたが」
『そうですか…』
怒ってるのかな…。今日会えると良いなぁ
夜蛾さんと少し話して、最終的に抱っこされて私は山道を乗り切った
「あ、Aちゃーん」
『硝子さん!』
建物の中で腕を広げてスタンバってくれたことが意外で、一瞬止まってしまったがぎゅっと抱きつく。や、柔けぇ…
「Aちゃん、私のところにも来る?」
「止めときなクズが移るよ」
「えっ」
腕を広げた傑さんの提案は嬉しいが、硝子さんに止められたのでまた今度。残念そうにしながらナチュラルに私の格好を褒めてくれた
『今日は皆さんにお礼を持ってきたんです』
「お礼?わざわざ?」
助けて頂きましたから!と笑うと、二人は揃って口元に手を当てた
「なんていい子…」「天使だ…」という声が漏れる。いい子の基準下がり過ぎでは…?
二人の日常生活を心配しつつお礼を渡す。無難な菓子折です
『五条さんいますか?』
「悟なら教室に居るよ」
呼んでこようか?と傑さんが言ってくれたが、自分で行くことにして場所だけ教えてもらった。二人は自販機に行ってくるらしい
五条さんの分のお礼を持ち直して識を呼び、背中に乗る。識は大型犬ほどの大きさがあるから乗っても大丈夫なんです
『教室まで連れてってね』
一撫ですると、識は元気に吠えた
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藤宮(プロフ) - さくらさん» コメント、応援ありがとうございます!!頑張りますね、これからもお付き合い下さい! (2020年10月29日 20時) (レス) id: 6816ef7f40 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - コメント失礼します!楽しすぎて一気に見てしまいました!これからも応援してます!更新頑張ってください!! (2020年10月22日 21時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - 露亞さん» 申し訳ないんですが、ムウさん?という方ではないです…。好きな作者さんなんですか?応援ありがとうございます!ご期待に応えられるよう頑張ります!! (2020年7月5日 22時) (レス) id: 9eeede9267 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ムウ…さん?あ、違ったらごめんなさい!更新頑張ってください!! (2020年7月1日 19時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮(プロフ) - みーさん» いやもう、コメント下さるのが既に優しいっていうか…本当ありがとうございます!( ´ ` *) (2020年5月9日 14時) (レス) id: a3f9ffe9e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤宮 | 作成日時:2020年3月15日 4時