雅 -miyabi- 第3章 (ページ43)

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番外編14 ページ43

You side

チャンミンと先生の所に挨拶に行った後
オンニやオッパたちには
報告どうするの？と聞いてみた

CM「いいんじゃないですか？
また今度で…」

「交際宣言の時みたいなのは嫌だからね」

と釘を刺すように言うと
わかってます、と頭を撫でられた

だけど、すぐに入隊してしまい
一向に報告をしないチャンミン

なにか理由があるのだろうけど…
私は不安で仕方なかった

勘ぐってしまうのは
私の悪い癖だとオンニたちにも
言われたことはある

でも…

兵役に行ってもうすぐ二年
未だにオッパやオンニたちに話していない

(結局、報告してないけど
先延ばしにする事じゃなくない…？)

私は、ぼんやりと窓の外を眺めた

よし、面会の手続きをしよう

その時に、オンニたちへの報告をどうするか
ちゃんと確認しよう

だって、私の大切な家族なんだもん
ちゃんと報告したいよ

私は、チャンミンと面会をするべく
面会の手続きを行おうと思った時

Prrrrr Prrrrr...

「もしもし？」

CM「あ、A？」

「チャンミン！どうしたの？」

CM「少し時間が出来たので…
Aの声が聞きたくなりました」

「そっか…」

CM「何かありました？
声が暗い気がします」

「あのさ、オンニたちにいつ話すの？」

CM「え？」

「け、結婚のこと……」

CM「もう少しだけ待ってて」

「え……でも……」

CM「誰かに話しました？」

「そ、そういう訳じゃないけど…」

CM「なに？」

「あの…オッパやオンニたちはさ
私の大切な家族だから…
ちゃんと話しておきたいなって」

CM「わかってますよ
だからこそ、もう少し待っててほしいんです」

「え？」

CM「会長に報告した後、
すぐに入隊してしまったから
二人での報告ができないじゃないですか

だから、みんなにはちゃんと
二人で報告したいと思って」

【二人で】と考えてくれていたチャンミン

CM「それに……
前みたいな事があったら
どっかの誰かさんに怒られますからね」

「なにそれ(笑)」

CM「大丈夫です、
もう段取りは出来てますから」

「えっ！？」

CM「また、連絡しますから」

「う、うん…」

CM「好きですよ、A
おやすみなさい」

そう言われて、頬が熱くなる

「もう、そんな事言われたら
会いたくなるじゃん…」

私は、電話の切れたスマホを
ぎゅっと抱きしめた