雅 -miyabi- 第3章 (ページ38)

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番外編09 ページ38

＜SHINee side＞
KY side

ヌナがチャンミニヒョンと
交際宣言をして数日…

みんなのやる気のなさが半端ない
特にジョンヒョンとテミナ

KY『おーい、行くぞー』

ON『全然、来ないね…』

MH『ホントに、もう…』

今日は、ヌナのお店に行く日
日本語を教えてもらう日だった

KY『おい、行かないの！？』

JH『んー……行く…』

KY『だったら、早く支度しろよ！』

ON『き、キボミが怒ってる…』

MH『珍しい…』

怒ってるというか…
みんなのやる気の無さにイライラしていて

ヌナが好きになったのはチャンミニヒョン

その事実を受け入れれたら
ヌナの幸せを願う事が出来るのに
みんな、子ども過ぎるよ

KY『ヌナ、ごめんね！遅くなっちゃった！』

『んーん、大丈夫だよ
今日はSHINeeしか来ないし』

MH『ヒョンは？いないの？』

『あー、チャンミン？今、日本だしwww』

ON『え、ヌナ行かなくて良かったの？』

『今回はパスしたんだー、
SHINeeやEXOの日本進出が優先！って
チャンミンに言われたから』

TM『へ…？なんで？』

『ほら、もうすぐ二人での活動が
しばらく出来なくなっちゃうでしょ？

その分、後輩に頑張ってほしいんだって』

ヒョンは僕たちのことを
考えてくれてるんだ

東方神起が活動できない分を
後輩に託してくれるんだ

ちらっとジョンヒョンやテミナを見ると
反省しているように見えた

『さぁ、やるよー
今日はこのプリントねー』

そうして始まった勉強会

時々、雑談を入れたりしながら
日本語だけで授業を進めていく

ヌナの教え方が上手いから
みんなの上達はとても早かった

ON「ヌナは学校の先生とか
興味なかったの？」

「え、なんで？」

MH「教え方が上手いから！」

「んー、私は、ずっとこのお店を
守る事しか考えてなかったからなぁ…
お店が無かったら考えてたかもね」

最初から、夢は一つだったんだな…

そう、僕たちが
ステージに立つのと同じように…

「ちょ、キボムどうしたの？」

KY「え、あ、や、何でもないっ！」

なんでか知らないけど、
無意識に涙を流していた

ヌナの事を可哀想とかは思っていない

だけど、ここまで苦労してきた事は
僕らの何倍もしんどかったと思うんだ

恋人の死
家族の死
家族の事件…

辛かったことしかなかった筈なのに
笑顔を見せてくれるヌナが
僕も好きなんだなと改めて感じたんだ