雅 -miyabi- 第3章 (ページ37)

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番外編08 ページ37

LT side

Aの隣に座ったけど
俯いて何も話さない

LT『みんなの前で言われたくなかったの？』

『…っ、ぐすっ、ちが、そうじゃなくて…』

LT『じゃあ、どうして…』

『だって…みんなが…
私に好意持ってくれてるの知ってるから…』

LT『え、それって…
みんなが好きだってこと知ってたの？』

こくん、と頷くA

LT『待って、僕の気持ちも気づいてたの？』

『うん…知ってる…
だから、ちゃんと伝えたかったのに…』

LT『うわ、マジか…』

俺やヒチョル、気持ちに気付いてたからこそ
ちゃんと自分の言葉で伝えたかったみたい

ぐすぐすと泣くAの頭を
優しく撫でてあげた

LT『優しいなぁ…Aは…』

『……え…』

LT『だって、チャンミンの事が好きだったら
僕らの気持ちなんて関係ないじゃない

それなのに、俺たちのこと考えててさ…
優しすぎるよ…』

そう言うと、涙を拭うA
ほんと、優しすぎ…

後で、みんなにこの事伝えてあげよう

LT『ほら、みんな待ってるから
みんなのいる練習室戻ろう？』

『うん…』

優しく、背中を摩りながら
みんなの居る練習室へ戻った

練習室には、さっきまで居なかった
SHINeeやEXOのメンバーもいた

うわ、さっきより空気悪…

LT『A、
ちょっと練習室の前で待ってて』

『え、うん…』

僕は、Aを
練習室の前で待たせると中に入った

BoA『あれ？Aは？』

LT『今、外で待っててもらってる』

CM『なんでですか？』

LT『みんなに、Aの気持ち
知ってもらいたくて…』

僕は、Aが
何故さっきチャンミンに怒ったのかを伝えた

すると、みんなは顔を真っ赤にして

HC『まじかよ…』

ON『それ、ほんとですか…』

なんとも言えない雰囲気になったけど

LT『そういう事だから、
チャンミンもわかってあげなよ』

そう言って、僕は
チャンミンの方をポンと叩いた

チャンミンは、黙って頷いた

その後、Aの口から
チャンミンとの交際宣言を聞き

『みんなの気持ちに応えられなくて
ごめんなさい…』

TM『ヌナ！謝る事じゃないよ！』

BK『そだよ、嬉しい事じゃない！』

CY『だから、頭上げて…』

真剣に謝るAに対して
みんな、申し訳なさそうだ

HC『チャンミン、これ以上
Aの事、泣かしたら
ただじゃおかねぇからな』

CM『わかってます』

ヒチョルに言われた
チャンミンはタジタジだった