雅 -miyabi- 第3章 (ページ4)

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＜チャニョルの優しさ＞

チャニョルが階段に散らばっていた
ガラスの破片で怪我をした

足から血が出ているにも関わらず
チャニョルはそこから一歩も動かなかった

二階に行かないことを条件に
店のカウンター席へ
チャニョルを連れていくと
大きなガラス片が
チャニョルの足の裏に刺さっていた

ヒョンと一緒に
大まかな破片を取り除いた後、
チャニョルを説得して
すぐに病院にチャニョルを連れて行った

そのおかげか
全治二週間という
大した怪我にはならなかった

だけど、歩く度に痛みが伴い
上手く歩けないチャニョル

松葉杖を病院から借りてお店に戻った

帰り道は、私に心配をかけまいと
笑顔で接してくれていたチャニョル

本当に、優しい子だなって思った

私やヒョンが怪我をしないように
動かないでいてくれた事を話してくれた

CY『うちの大事なボーカルに
怪我させたくないしね』

なんて言っていたチャニョル

ほんとに、ヒョンやメンバーの事を
考えているんだなって思った

BK『おかえりー』

店に戻ると
ヒョンが出迎えてくれた

『ただいま、片付けありがとう』

BK『ううん、ヒョンたちが
手伝ってくれたから早く終わったよー』

XM『チャニョル、大丈夫？』

CY『うん、大したことないよ
2週間くらいで傷治るって』

LY『よかった～』

私はSMTOWNの時に、
連絡先を交換したミンソクにメールを送り
ヒョンの片付けを手伝ってもらった

ちょうどイーシンも宿舎にいたようで
一緒に片付けてくれたらしい

BK『一応、階段、廊下、リビング、
キッチンと和室は片付けたんだけど…』

幸い、レコーディング室は
鍵をかけていたので無事なようだった

XM『あの…ヌナ…？寝室は…
プライバシーもあるから入れなくて…笑』

『やだ、別に良かったのに…(笑)』

まぁ、仕方ないか…

男の子だし、
女の人の寝室に入りづらいよね…

と思いながら、
そっと寝室の扉を開く

『え…』

その光景に絶句した

XM『…？ヌナ…？』

私の様子がおかしい事に気づいたミンソクが
私の後から寝室をのぞき込んだ

XM『は…？な…にこれ…』

BK『え、なに？』

LY『どうしたの、ミンソク…』

CY『え…、ちょ、これは…』

ミンソクの声を聞きつけた
ヒョン、イーシン、チャニョルが
どうした、と部屋の中を覗いた

そこに広がっていた光景は…