雅 -miyabi- 第3章 (ページ26)

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＜あれから…①＞

結唯が亡くなってから
一年が経った

私は今も韓国で暮らしている

そして、あの場所で再び雅を開くため
SMEの専属ディレクターになった

今はBoAオンニと一緒に楽曲を制作している

BoA「やっぱりAの作った曲は
どれも好きだなー」

タイトル曲を選ぶ時に
私の曲で悩んでくれた時は
この仕事も続けていきたいと思った

だって、好きなアーティストに
褒めてもらえるなんて夢みたいだからさ

もちろん雅も絶対に再開する

おばあちゃんが守り続けていた
SM Familyの憩いの場だから

そして、今日は結唯の命日だ
両親、祖母、そして結唯のお墓参りにきた私

「やっと家族が揃ったね」

私は祖母たちのお墓に
ハルモニの写真も置いた

「私、韓国で頑張ってるよ
挫けそうになる時もあるけど
SMEのみんなが助けてくれるから」

手を合わせて
お墓をきれいにしてから
韓国に戻った

私は今、EXOの宿舎の隣に住んでいる

玄関を開けて
リビングに行き、ソファに座る

一息ついていると

ピンポーン

とインターフォンが鳴った

誰だろう…とドアを開けると

パンッパンッパンッ

クラッカーのなる音

？『ヌナー！Happy Birthday！』

驚いて目を開けると
そこにはSM Familyの姿が

『え…？みんな、なんで？』

TM『だって、今日ヌナの誕生日でしょ！』

そう言って
にっこり微笑むテミン

去年の誕生日は
あの事件もあって
誕生日どころではなかった

『みんな…ありがとう…』

思わず泣いてしまったけど
みんなに愛されてると実感出来て
とても嬉しかった

「私、みんなに出会えて良かったな…」

そう独り言を呟いていると

CM「よかったじゃないですか」

隣にいたチャンミンがそう言った

「いたんだ、気づかなかった」

CM「ずっと隣にいたのに？」

そうだっけ？というと
苦笑いのチャンミン

「あの時はありがとう
チャンミンがいなかったら
私ここにはいなかったと思う」

CM「…今更ですか」

そう言ってたけど
どこか嬉しそうなチャンミン

あの時は、お礼が言えなかった

チャンミンがいてくれてよかった
ありがとう…

パーティーもお開きになり
みんな帰っていった

寝室に入ると
みんなからのプレゼントが
ベッドの上にあった

今日来られなかった
メンバーからも届いていた