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太輔に背中をさすられながら、全てを話した。
話していくうちに、どんどん太輔の顔が硬っていく。
F「宏光…その女の人、どんな見た目だった？」
「えっと…」
何故だろう…思い出そうとしても、見た目の印象が出てこない。
出てくるのは、手を引っ張られる光景、刃を見せつけられる光景…
「藤ヶ谷さんも同じ目に合わせます」と、耳元で囁かれた声…。
「わかんない…」
恐怖に支配されて、怖かった場面だけが頭に焼き付き、女のことは覚えていなかった。
太輔も巻き込まれるかもしれないのに、なんのヒントも得てこれなかった。
「太輔、もし俺のせいで家がバレてたら…本当にごめん。どうしよう」
F「落ち着いて宏光…」
「絶対1人で歩かないで。ごめん…ごめん太輔…」
F「違う、違うんだ宏光…悪いのは俺かもしれない…」
そう言って、太輔はギュッと傷の入った俺の手を握った。
F「痛かった…よね」
「たい、すけ？何言ってるの…？」
悪いのは俺かも？
今日俺の身にあったこと、なぜ太輔が悪いことになるのか意味がわからない。
だけど太輔は俺の手をさすって、ごめんごめんと呟く。
「…どうして？どうして謝るの」
F「もしかしたら、その人…俺が体の関係を持った女の人かもしれない」
「何言ってんだよ…そんなの憶測すぎる」
F「違う…宏光。俺隠してることがあって」
太輔はそれだけを言って、俯いて次の言葉を発さない。
俺を握る手だけが強くなって、太輔の目から涙が溢れた。
「大丈夫だよ？なんでも受け止めるから言って」
さっき、俺がされていたように、太輔を抱きしめて背中をさする。
顔の横で、嗚咽と共に聞こえた言葉は「妊娠させたかもしれない」だった。
「それはまだ…ちゃんとはわかってないの？」
F「うん…俺との子供ができたって呼び出されて、DNA鑑定をしてから連絡をまたしてって言ったっきり…結構時間は経ってるんだけど」
「そっ…か」
聞かなくたって、太輔がいい加減なことをしたわけではないことは分かっていた。
太輔ともう一度会うために女が嘘をついているかもしれない…今はそう思うしかない。
F「だから、その女の人かも…ごめん俺、また宏光に迷惑を」
「まだわからないことでそんなこと言わないで…。仮にそうだったとしても、太輔悪くないよ」
もし、その女の人だったとしたら…俺らの関係がバレていて、俺が狙われたってことなのか…？
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
