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少し舞台稽古が延びてしまった日の夜。
すぐにまた新しいドラマの撮影が始まった宏光の方が、俺より後に家に帰ることが多かったが、今日は俺の方が後だった。
宏光より遅くなることは伝えてあったが、その時伝えた家に帰る予定時刻よりも、稽古が終わった時間の方が遅くなってしまった。
稽古中に連絡はできなくて、終わった瞬間に連絡をやっと入れることができた。
「延びちゃった。今から帰るね」
『おつかれ。了解』
もう0時を回っていたが、すぐに返信がきた。
明日の朝は早いと言っていたから、起きていないかもと思っていて、返信が来たことが嬉しくて急いで帰宅する。
「ただいま〜」
そう言いながら家に入ると、家はしんとしていた。
もしかしたら、寝てしまっているのかも…と靴を脱いでいると、玄関に繋がる廊下の扉がゆっくり開いて、宏光が出てきた。
俺はパッと笑ったが、宏光の姿を見て笑顔が引き攣る。
「宏光…どうかした？」
なんとなく…様子がおかしい気がして。
靴を脱ぎ終えて、俺は宏光をギュッと抱きしめた。
K「おかえり」
そう言ってくれたけど、いつもみたいに背中に腕を回してくれない。
「ただいま…何か食べた？」
抱きしめたまま、頭を撫でながらそう聞くと、宏光はそのまま頭を振った。
パッと宏光の体を離し、背中を押すように明るいリビングに連れて行ってから宏光の顔を見ると、少し顔色が悪く感じた。
「体調悪いの？お腹空かなかった…？」
K「帰ってきてくれたから…もう平気」
弱々しくそう言われて、今度は俺がぎゅっと抱きつかれた。
「ごめん…ごめんね」
強く抱きしめ返して、ごめんと繰り返した。
K「太輔は悪くないんだ…信じてないわけでもない。仕事頑張ってるってわかってるんだ…でも、俺が弱いから」
過ちを起こした日々、その時宏光の心につけた傷…なくすことなんてできないんだと、改めて感じる。
宏光をいくらでも待たせてしまった連夜を思い出させてしまって、無理矢理にでも連絡すれば良かったと後悔した。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
