6Yside ページ6
ミツに会った日から1週間後に7人揃う仕事があり、俺はミツの様子が気になって仕方がなかった。
「おはよー」
楽屋に入ると、談笑しているニカ千と宮玉。
太輔はまだ来ていなくて、ミツはソファで目の上に腕を乗せて眠っていた。
マスクもしていて一切顔が伺えない。ミツに近寄って、腕を顔から離そうと握ると、ミツが動いた。
K「…ん?おはよ…なにしてんの(笑)」
眩しそうに俺を見上げているミツが弱々しく笑った。その顔色は目元だけでわかるほど最悪だった。
2「えっ、ちょっと横尾さんなになに?腕握って…もしかして、ミツの寝込み襲おうとしてたの?(笑)」
「え…あ…そうだよ〜なのにミツにばれたわ!くっそ〜」
少し離れて座っていた他のメンバーはミツの顔色が悪いことが、目元だけではさすがに分かっていないようで、楽屋でミツが眠っていることも全然珍しくないから何も思っていないようだった。
俺は、ミツの腕を握ったまま、ソファを背もたれにするようにして下に座った。
K「なによ(笑)」
「腕。熱い」
K「…眠てえからじゃね?」
「夜…寝れないから?」
K「ふっ(笑)」
考えすぎだよと笑って腕を軽く振り払って元の位置に戻したミツ。
どんどん痩せていくミツを見ていて、いつか体調を崩さないわけがないと思っていた。
状況を知っている俺が、ここはなんとかしないといけない。
「ここから悪化していくようなら、俺の勝手な判断で太輔に話聞くからな」
そう言うとミツは、腕を少しずらし、俺の顔を見た。
K「悪化も何も悪いとこねーよ」
「じゃあ来て」
ここまで言っても反抗するなら医務室に連れて行き、熱を測ってやろうと思った。
K「えっちょ…っ!待って!」
だから、ミツの腕を引っ張って立たせたんだ
T「…えっ?!」
たまの声と共に、俺に腕を引っ張られたミツがそのまま俺の体に倒れ込んできた。
「ミツ…?!」
F「え…」
そして、そのタイミングで、太輔が楽屋に入ってきた。
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櫻弓 想(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただきありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: 6f25ef5bcc (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - とても面白かったです!ありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!予定より長引いたのと、ずっとほとんど病系だけを書いてきたので、ラブラブシーン的なのは書くのが苦手であまり書けないんです…(笑)申し訳ありません汗 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました! (2021年9月8日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、完結おめでとうございます。毎日更新楽しみにしていたので終わっちゃうのは寂しいですがlast良かったです!!…その後もうちょっとラブラブな2人の話も見たかったです!! 笑。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月7日 23時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - . 柊月さん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉感謝すぎます( ; ; )もうすぐ終わりに差し掛かりますので、更新頑張ります! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2021年8月26日 23時