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大きな物音で目を覚ました。
時計を見ると、横尾さんが帰った後、睡眠薬を飲んですぐ眠ってしまった夕方から、もう深夜になっていた。
すっかりぬるくなった冷えピタを剥がして捨てる。ベッドから立ち上がると、まだ熱で頭が痛み、ぼーっとした。
そんな中、物音が気になり寝室を出るが、部屋は真っ暗なまま。
しかし、玄関から灯りが漏れていた。
「…え。太輔?」
玄関へ行く扉を開けると、玄関で太輔が靴も脱がぬまま寝そべっていて
「ちょっと!どうしたの」
肩を叩くと、目が開かれる。太輔からはお酒の匂いが強くした。
「風邪ひくから…部屋入って」
目は開いたものの、かなり酔っているのか焦点は合わない。俺は太輔の靴を脱がせて、腕を引っ張り上げ肩に掛けた。
酔っているから…というのを言い訳に、俺は太輔にこんなにも触れることができている。それをいいことに、2人の寝室のベッドへ連れて行こうとした。
「…っ」
しかし、俺にそんなに体力はなく、太輔の腕を肩に掛けたままふらつき、そのまま床に倒れてしまった。
俺の上に、太輔が重なる形で。
そして、今度はしっかり目が合った。
「…ごめっ」
俺はその真っ直ぐな目線と、久しぶりの至近距離と密着に焦り、立ち上がるため太輔の下から抜けようとすると
俺の両腕を床に押さえ込むように太輔が強く握った。
「たい…」
そして、乱雑に唇を重ねられた。
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櫻弓 想(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただきありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: 6f25ef5bcc (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - とても面白かったです!ありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!予定より長引いたのと、ずっとほとんど病系だけを書いてきたので、ラブラブシーン的なのは書くのが苦手であまり書けないんです…(笑)申し訳ありません汗 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました! (2021年9月8日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、完結おめでとうございます。毎日更新楽しみにしていたので終わっちゃうのは寂しいですがlast良かったです!!…その後もうちょっとラブラブな2人の話も見たかったです!! 笑。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月7日 23時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - . 柊月さん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉感謝すぎます( ; ; )もうすぐ終わりに差し掛かりますので、更新頑張ります! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2021年8月26日 23時