32 ページ32
俺たち3人は楽屋に帰らず、自動販売機の横のベンチに腰を下ろした。
S「悔しい思いしてるってことだよね」
ぽつりと千賀がそう呟いた。
太輔のマネージャーから話を聞いて、俺らは今の太輔の状況の予測を言葉に出したわけではないけれど、考えてることは一緒だった。
2「ガヤの気持ちわかる…わかるけど、やっちゃいけないことには変わりないよ。ガヤ、絶対ミツのこと好きなんだから止めてあげないと」
「とりあえず、太輔に聞いてみる…か?今の状況を導いたのは、朝ドラがダメになったことだなんてのは、このままだったらただの俺らの憶測止まりだからな」
俺のその言葉に納得してくれた2人。
仲のいい俺が代表で聞くと言った。
太輔の傷を抉らないように…慎重に。
そして、必ずいい方向にいくように。
「さ、暑い中外撮影だぞ。頑張るか!」
S「横尾さん、このジュース奢ってよ!」
「しっかたねえな〜」
S「いぇーい!おい二階堂も何か奢ってもらえよ!」
いつもなら喜んでお願いしてきそうなニカが、切り替えた俺らとは別に、ベンチに座ったまま考え込んだ表情を続けていた。
2「横尾さん、俺がガヤに言っちゃダメ?」
昨日話を聞いた時からのニカの一生懸命さ、そこで蘇る過去の色々な場面。
俺は、何となくニカが秘めている想いを察した。
「おう。言ってこい」
そうだニカ。お前がミツを助けるんだ。
624人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻弓 想(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただきありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: 6f25ef5bcc (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - とても面白かったです!ありがとうございました! (2021年9月8日 1時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!予定より長引いたのと、ずっとほとんど病系だけを書いてきたので、ラブラブシーン的なのは書くのが苦手であまり書けないんです…(笑)申し訳ありません汗 最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました! (2021年9月8日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、完結おめでとうございます。毎日更新楽しみにしていたので終わっちゃうのは寂しいですがlast良かったです!!…その後もうちょっとラブラブな2人の話も見たかったです!! 笑。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月7日 23時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - . 柊月さん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉感謝すぎます( ; ; )もうすぐ終わりに差し掛かりますので、更新頑張ります! (2021年9月6日 20時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2021年8月26日 23時