俺以外好きになんなよ。

・ ページ17

そんな日のことだった。

それは14回目の失恋をした宏光との帰り道のこと。





いや、マジさ14回目って本当どんだけ失恋してんだよって感じだよな。


でも、宏光が失恋しても元気そうに見てるけど本当はめっちゃ傷ついてるって事を俺は知っている。


それだけ宏光はきちんと相手を好きだったって言う事も。




だから、俺は宏光が1人で泣かないように失恋した時は必ず一緒に帰るようにしている。



その日もいつものように二人で帰っている時俺は何気なくなんで恋人を欲しがる理由を聞いて見ることにした。






太「宏光はさ、なんで恋人がほしいわけ？」



宏「周りにみんな恋人いるじゃん？」



太「…それだけ？」



宏「うん」





なー宏光は周りにみんないるから欲しいのか？例えば、宏光のこと好きでもないやつでもお前はそいつの恋人になるのか？



きっと、俺は宏光がなんて答えようと納得しない答えようだと思う。


だけど、まさかこんな答えだとは思っていなかった。





だって、宏光は安売りできるような男ではないから。男も女も関係なく魅力させるやつだから。


宏光は自分が思うよりずっとずっと、いい男なんだよ。


だから男女関係なく好かれて、いつも宏光の周りは賑やかだ。



俺もその1人でずっと前なら宏光の虜になったんだ。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す