朝 ページ1
勇太 S i d e
勇太『...行って来ます。』
誰もいない家に静かにそう呟いて 家を出た。
うちから学校までそこまで時間掛からないけど一応早めに家を出る
早く行っても仕方ないんだけどな、。
学校が楽しいって一度も思った事ないし、
授業もつまんないし 友達も全くと言っていい程居ないし 兎に角 昔から学校は大の苦手だった。
...けど、” 彼奴ら “ が居るから行きたいって思えるんだよな、
『ゆ〜た!!』
聞き慣れた声が俺の名を呼ぶ。
背後を振り向けば ダッシュでこちらへ向かって走ってくる紫耀の姿が目に入る。
紫耀は少し息を切らしながら、
紫耀『もう! 何でいつも俺を置いて学校行くん?!』
勇太『だって紫耀遅いもん 笑』
紫耀『それは勇太が早いだけやからな? 笑』
ハスキー声で覚えやすい紫耀は俺の幼馴染み
“ 唯一の友達 “
勇太『...それより髪ヤバい事になってるからww』
紫耀『え、マジ?』
走って少し乱れた髪を直してあげる。
紫耀の髪は猫の毛みたいにさらさらしている
どうやったらこんな さらさらになるのやら 笑
紫耀『ありがと〜! ゆ〜たは優しいな〜
誰かさんと違って、』
廉『...誰かさんって誰やねん。』
勇太『うわぁ!? れ、廉君...いつの間に、?』
廉『さっきから隣におるわ。』
勇太『居たなら声かけろよ。』
廉『普通気付くやろ、バーカ。』
そう言って廉君は俺の頭をグシャッとして
先歩いて行ってしまった。
廉も俺の幼馴染みで昔から変わらずあんな感じだ
勇太『最悪、』
紫耀『ふッw』
勇太『笑うな、』
紫耀『ごめん 笑
ほら、直したるからこっちおいで。』
俺より少し背が低い紫耀は必死に背伸びして髪を元通りに戻してくれる。
廉君はいつもああやってくるから
その度に紫耀に髪を戻して貰う事が多くて
ある意味日課になりかけてる 笑
勇太『ありがと、紫耀』
紫耀『どういたしまして!
さ、早よ行かない授業遅れるで!』
ニコッと “ いつもの “ 笑顔を見せ、
そう言って紫耀は俺の手を引いて走り出す。
...何故だろうか、少しドキドキしちゃうのは。
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伊野尾愛佳(プロフ) - Kanonさん» コメントありがとうございます はじめまして〜 はい、頑張らせて頂きますッ!! (2020年1月15日 2時) (レス) id: 0c28c9a95c (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - はじめまして(^ ^)続きが気になります!頑張ってください! (2020年1月10日 0時) (レス) id: e328b19e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊野尾愛佳 | 作成日時:2019年12月9日 23時