嫌いが好きになる瞬間 【F,Kyosuke】

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Aside






友達「え、A1人笑！？」







A「気にしてんだから言わないでよ笑」







友達「一緒にまわる？？」






広場に行くと、ありがたいことに何人か1人でいる私に一緒にまわらないかと声をかけてくれた。






A「用事あるからすぐ帰っちゃうんだよねぇ笑ありがとねー！」







友達「あ、そゆことね！ばいばい！」








本当は用事なんてないし、ただみんなと今日はキャーキャーする気分じゃなかった。






A「あ、私服って、」







藤牧京介の私服ってどんなのなんだろ、






パッと思いついてしまったので見たくてそこら辺を
うろちょろしてみる。







浴衣は絶対着ない。そういうタイプじゃないもん。







瑠花「え、京介くんわたあめとか食べるの笑！？
意外すぎる笑」






京介「あーそーですかだめですか」






瑠花「なんも言ってないじゃん笑」






瑠花のふわふわとした可愛らしい声が聞こえて、
そっちに視線を向ける。






白のワンポイントTシャツに、黒のカーゴパンツのようなもの。帽子もちょっと深めに被ってる。






どこのアイドルの空港ファッションだよと少し思ったけど、それはシンプルに似合ってた。






めっちゃ可愛いふわふわな女の子と顔はよく見えないけど雰囲気だけでかっこいいってわかる男女とかもうカップルじゃん。






自分から気になってきたくせに、1人で悲しくなって
最近ずっとモヤモヤしてるな私、笑







楽しそうな2人をよそに、私の心は過去最低レベルに沈んでいた。

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