嫌いが好きになる瞬間 【F,Kyosuke】

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Aside





そっから新しい先生だとかなんだとか言ってたけど、
結局2年生の担任だった先生がまた3年の担任だった。





周りからはちょいちょいつまんないだとか聞こえるけど、
私は別にいい先生だと思うから良かったなーと思う。





京介「……後ろ通っていいすか」





A「すんません」





相変わらず無愛想というか……感情が分からない藤牧京介ニキ。




藤牧京介ニキは友達は普通にいるし、教室でもう既に何回か友達と話しているのを見る。





普通に笑ってるし。





瑠花「どうかしたの？」





A「いや？」




瑠花「なに？藤牧京介……さん？だっけ？」





A「あまりにも私に対して塩対応だからさーどうしたもんかなーって」





瑠花「いや隣の席になって早々心開くわけないでしょ笑
しかも話したことないでしょ笑？」




A「そうだよ？」




瑠花「その短時間で心開いてたら心配になるよ笑」




確かに……瑠花の言ってることが合っている気がする。





瑠花「でも仲良くなりたいんなら嫌われない程度に話しかけなよね笑」





A「その塩梅が難しいのよ……」





私ならガンガン行っちゃう系だから、瑠花の常識的な考えは必要笑





瑠花「普通に話しかければいいだけよ」





普通とは。





そんな疑問が浮かんだけど、笑われそうだから言わないでおいた。





先生「みんな席座って〜 配布物配りまーす」






先生の声で、みんながぞろぞろと席に戻る。

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