side審神者 其の弐 ページ8
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話し終えた後、もう一振の方から自己紹介を受け、風呂場だったことを思い出して飛び上がるようにその場を立ち去った。
『加州、どこにいるの？』
審神者室に戻り、加州を呼ぶ。
｢おー主、お帰りー｣
いい湯だったでしょ？と加州が爪紅を塗り直しながら言う。
『ただいま加州。思っていたより私は疲れてたみたいだ。……って、そうじゃない！』
いつもの雰囲気に流されそうになるが何とか留まる。
『なんで見張っててくれなかったんだ……私は一応女だぞ……』
｢そりゃあ主が女の人だから気遣って俺は部屋に帰ったんだけど？｣
『加州清光と大和守安定を名乗る刀剣男士と遭遇しました。風呂場にて』
｢………………………は？｣
……加州さん？顔が般若の形相ですが、元はと言えば貴方のせいですから。
｢ねぇ主、それって俺以外に主のその肌を晒したってことだよねねぇ何してんの俺だってまだ主の裸見た事ないのになんでよりにもよって向こうの俺に見せたの許せないんだけど主のこと1番知ってるのは俺だし俺以上に主のこと知ってるやつなんていらないしそもそもあいつら主を認めてないじゃん主従ですらない他人なのにねぇ｣
『加州ストップ。それから私は裸じゃない。ちゃんとタオルを巻いていた。
まぁそれは別に大事じゃなくてだ、それよりも兄貴の話をその二人にしてしまったんだ。これがどう転ぶかわからない以上、動くべきではないんだが……』
加州を宥めながら今後の動きの方針を考える。
｢いや、大事だよ！？むしろそっちの方がどうでもいいんだけど！？｣
side審神者 其の参→←ここに来た理由は？お金が必要なんです。side審神者
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作者名：あの。 | 作成日時：2019年2月9日 17時
