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9話目 ページ9

「あ、居た…。源、剛!」

親代わりの人を連れて待ち合わせ場所に行くと2人の背中が見えて声を掛けた。

背中はビクッと跳ね、慌てて立って深く頭を下げてくる。

「私がお付き合いさせてもらってる「星野源です。」「綾野剛です!」」

「星野に…綾野!?はぁっ!?」

「「た、隊長〜っ!?」」

3人は背中を仰け反らせて叫び…久美子ちゃんは私の手を握って歩き出した。

「A、この2人だけはダメ、ダメ!許さない!」

「えっ、どうして!?知り合いなの!?」

「知り合いも知り合「隊長、待って下さい!」」

「隊長、お願い!話聞いて!」

2人は私たちの前に立ちはだかり、必死の形相で止めてくる。

「待たない!」

「お願い、久美子ちゃん!話を聞いてほしい!」

「くっ、久美子ちゃん…だって。」

「笑うな、綾野!」

「お願いします、時間を下さい。真剣に…真面目に付き合ってるんです!」

「…星野…あー、もう…わかったわよ!」

キッ!と怖い目をし、さっき二人が座っていたテーブルに腰を下ろした。


「どういう経緯で…どうなれば3人で付き合うなんて発想が生まれるの!?」

「それは私が優柔不断で「俺らがごり押ししました。」」

「剛、そんな事な「本気で俺と綾野はA…さんの事が好きなんです。」」

「よりにもよって…嘘でしょ…。」

久美子ちゃんはアイスコーヒーを一気飲みして、険しい顔でこめかみを押さえる。

「A、前に話した事がある…4機捜の問題児、覚えてる?」

…何か…ゴタゴタと大変だって大層ご立腹だったな〜と思い出す。

「この二人なのよ。」

「え、そうなの!?」

危ない部署に居たって、機捜の事だったんだ…。

「隊長、お願いします。俺らの交際を認めて下さい。」

「Aの事、大切にします!」

「く、久美子ちゃん…お願い…。」

「許すも許さないも…。はぁ、Aの両親に顔向け出来ないよ。」

源と剛の二人は深く頭を下げたまま動かない。

「Aを泣かせたり、傷付けたりしたら許さないし、結婚前に子供とか作ったりしない事。あー、結婚って…どっちとするのよ、頭痛い。」

「じゃ、許してく「許すも許さないもって…さっき言ったでしょ?相手に対しては大いに不服あるけど、Aが好きなんだったら仕方ない。わかったね、星野、綾野!」」

「「は、はい!」」

二人は背筋を伸ばし、綺麗な敬礼をする。

「こんな所で敬礼するな!」

久美子ちゃんは私の頭を撫で、「じゃあね。」と席を立った。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:fugurifurifuri0 | 作成日時:2020年12月25日 15時

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