甘い…生活？２ (ページ17)

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17話目ページ17

「あっ、ひ、久しぶり！」

「ーどう？あれからあいつらと上手くいってる？何だか気になっちゃって。」

夕食を作れずに横になっていると久美子ちゃんから電話…。

「う、うん、大丈夫。」

「ー何か声に張りが無い「風邪…うん、風邪ひいたみたいで本調子じゃなくて。」」

「ー風邪！？無理しないでゆっくり「A、赤ちゃん、ただいまーっ！」」

私が電話をしてる事に気付かず、後ろから抱き付いてお腹に手を回してくる。

「ー赤ちゃん！？今…赤ちゃんって言ったよね！？」

「っ、あ…聞き間違「ー今からそっちに行く。バカ二人に首洗って待ってろって言っといて！」」

「く、久美子ちゃん！！」

「えっ、たっ、隊長…？」

剛は目を大きく見開いて両手で口を塞いだ。

「どうしよう…今から…来るって…。」

「隊長が！？ここに！？」

「二人に…首洗って待ってろって…。源はもう帰ってくる？」

「うん、もう帰って来るはず。」

私と剛は顔を見合わせ、固唾を飲んで源の帰りを待ちわびた。

「はぁ！？隊長が来る！？」

「凄い剣幕で…あっ、来たかも！？」

源が帰ってきて話した直後にインターホンが鳴り…緊張で口から心臓が飛び出てしまいそう…。

「俺が出「ううん、私が出る。」」

立ち上がる源の肩に手を置き、玄関に向かった。

ドアスコープを覗くと久美子ちゃんが立っているのが見えて、手に汗を握る。

「いっ、いらっしゃ「悪阻は？食欲は？体調はどうなの？眠れてる？」」

「っ、あ…だ、大丈「あのバカ共は何処！？はい、これ！」」

私に大きな紙袋２つを手渡してズカズカと家に上がり込んでいく久美子ちゃん…。

「星野！綾野！そこに座れ！」

「「は、はいっ！」」

ソファに腰を下ろし、その前に正座で座る二人。

「あんた達！いい歳して何してんの！」

「ん、あー、ちょっと順番が逆になったと言いますか…。」

「コウノドリが早めに来ちゃった…みたいな？」

久美子ちゃんは怖い顔をしてため息をつき、私に手招きして隣に座るように則してくる。

「お腹の子に罪はない。とりあえず今はAの体が心配なだけ。」

「…怒ってないの？」

「怒っても仕方ないじゃない。子供は作るなって釘を刺してたつもりだったけどね。」

私のお腹に手を当て、二人を横目で睨み付けた。

「…すみません。」

「…ごめんなさい。」

「で、籍とかどうするの？」

「今、ちゃんと考えてるから。」

眉間にシワを寄せ、「そう。」と小さく頷いた。