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「…重っ!」

久しぶりのスーパーに気分が盛り上がり、あれもこれもと買い込んでしまって絶賛後悔中。

高台にある家までは坂道の連続で、両手に重い荷物を持って歩いている。

「…あれ?Aちゃん?」

「…え?わっ、えっ!?」

肩を叩かれて振り返ると、そこにイケメンなお兄さん…綾野剛さんが…!?

「久しぶり〜。Aちゃん一人?」

「あ、はい…。」

「ほら、貸してみな。結構買い込んだね〜。」

私の手から荷物を取り、スタスタと歩いていく。

「あ、重いので「何言ってんの?重いから手伝ってんだよ。」」

「も、申し訳「Aちゃん、いくら久しぶりだからって他人行儀は気持ち悪い〜。」」

…えっと、これは…綾野さんとも仲良く接してたって事なのかな?

知り合いに会った時の対応なんて考えてなかった。どうすれば良いんだろ。

「Aちゃんが一人で居るって事は…もしかして今夜はラジオ…?」

「う、うん。」

「あー!うっかりしてた〜。晩飯ご馳走になろうと思ってたのに。」

「連絡してみま…みよっか?」

「いいよ、俺が怒られるし。Aちゃんと家に二人きりなんて許してくれる訳ないもん。」

お耽美なお顔で微笑まれると不覚にも胸が高鳴ってしまう。

全身真っ黒コーデがカッコ良さを増長しているように見える。

「よい…しょ。じゃ、俺はこれで。」

「あ、お茶でも「源ちゃんが居る時にまた来るね。」」

「荷物持ちにしてしまってごめんなさい。」

「Aちゃんが謝るなんて雨が降るから止めてよ。」

玄関に荷物を置き、爽やかな笑顔で綾野さんは帰っていった。

「これは…源に伝えておくべきだよね?」

スマホを取り出し、LINEで事の次第を送信。

暫くして届いた返信の内容を見て笑ってしまった。

『剛の選択は正解。もしAと二人で飯でも食おうもんなら…俺、公共の電波を通じて剛に文句言うとこだった。』

『公共の電波をそんな事に使わないで下さい〜。』

『そんな事じゃない、俺にしたら一大事!』

『大袈裟だな。ラジオ、楽しみにしてま〜す。』

『無理せずに寝てろよ?って、帰ったら起こすけど。』

返信を詠んで大笑い…。

「寝てろって言って起こすんだ!?何それ〜!?」

ウサギがお腹抱えて笑ってるスタンプを送ると大きなハートが返ってくる。

『眠くなったらちゃんと寝るね。』

『よしよし、良い子〜。早く帰りたい。』

『源もよしよし、良い子だね。』

LINEでの会話を終え、夕食の準備に取り掛かった。

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作者名:fugurifurifuri0 | 作成日時:2020年11月27日 16時

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