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「はい、おはようのキス。」

「いってらっしゃいのキスは?」

「ただいま〜!はい、キス!」

翌日からハグとキス、キス、キスの嵐…。

「こ、こんなにキスって必要「うん、必要。愛を確認し合わないとね。」」

玄関に迎えに出た私を強く抱き締め、なかなか離してくれない。

「晩御飯が冷めちゃうよ?」

「ん、食べよっか。着替えてくる。」

階段を登っていく後ろ姿を見て苦笑いを浮かべる。

…こんなんじゃ、嫌でもあっという間に慣れちゃうよ。もう習うより早く慣れろって感じだよね。

「今夜は何?」

「わっ!け、気配を消して抱き付いてこないで。驚くでしょ!」

「キッチンに立つ姿を見てたらつい…。」

「はい、これ運んで。今日は肉じゃがです。」

「美味そ!っ、熱っ!」

ヒョイっと摘まみ食いをして顔を歪ませる。

「…子供みたいなんだから。」

「ここ熱いからキス「キスしても治んないでしょ。」」

少し拗ねた頬を摘まみ、「食べよ?」と笑い掛けた。


「A、一緒にお風呂「入らない!」」

「…やっぱり?まぁ断られるのわかってて誘ってるんだけどな。」

「…一緒にお風呂なんて想像出来ないよ。」

「綺麗に洗って「もう、源!」」

いたずらっ子の顔で笑って、源はリビングを出ていった。

「お風呂…かぁ。」

源に背中を流されている自分の姿が思い浮かび、顔が熱くなってくる。

…そのうち、そういう事もあんのかな?

「って、何を考えてんのよ、私。」

一人照れ臭くなった私はソファに寝転んでクッションに顔を埋めた。


数日もすれば腕枕にも慣れ、源の腕の中が居心地良く感じてくる。

暖かくて、規則正しく聞こえる心音を聞いてると落ち着いて眠る事が出来た。

「え、エンジントラブル!?」

「ーうん。だから今日は帰れそうにない…。A、大丈夫?」

雑誌の撮影で小さな島に行ってた源からの電話。

チャーターしていた飛行機が故障して飛べないらしい。

「私は大丈夫!明日には帰って来れるんでしょ?」

「ー明日は打ち合わせが2つ入ってるから帰るのは夜になりそう。あー、帰りたい。朝イチで帰りたい。」

「そんな事言わずに頑張って!ね、帰ってくるの待ってるから。」

「ーA、愛してる。」

「私も。」

「ー私も何?」

「あ…愛してる。」

「ーくぅ、Aの愛してるは破壊力半端ねぇ。」

なかなか電話を切ろうとしない源を宥めて落ち着かせ、一人寂しくベッドに横になった。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:fugurifurifuri0 | 作成日時:2020年11月27日 16時

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