甘い…生活？ (ページ39)

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39話目ページ39

夕食を食べ終わり、ソファで寛ぐ二人の間に腰を下ろした。

「お、どしたの？甘えたくなった？」

「甘えたいと…いうか…。」

…どうしよ…っかな…。言おうか、止めておこうか…。

剛はにこにこと私の手を握り、源は問いかけるような目で見つめてくる。

ー指輪が出来たら一緒に寝ても良い？ー

前からステップアップがどうとか、一緒に寝たいって言ってくれてたのに私の色々な覚悟が足りなくて二人に我慢を続けさせてる。

私を大事にしてくれてるのに応じないのは申し訳ないからって気持ちも確かにあるけど…安易な気持ちで指輪を買ってくれたんじゃないってわかったし。

…と、結局上手く言えずにモジモジしてしまう情けない私。

「顔…赤いぞ。体調が悪いなら悪いと「ちっ、違うよ。具合は悪くないから。」」

額に手を当てようとする源の腕を握り締め、唇を噛んで覚悟を決めた。

「あ、あの…指輪が出来たらね、3人で一緒に寝たいなぁ…なんて。」

「ほ、本気で言ってんの、A？」

明らかに動揺した声の剛。源は一瞬呆気に取られたをしたが、今は難しい表情を浮かべている。

「…わかってんのか、男二人と毎晩同じ部屋で寝たら何が起きるのか？」

「わ、わかって…言ってるよ。」

「無理してんじゃない？」

「無理なんかしてないから。」

剛はまだ信じられないというような顔つきで…。

「別に急ぐ必要は「さっきから…何なの！？私と一緒に寝るのがそんなに嫌なの！？」」

…何時もならヘラヘラっと「一緒に寝よ？」って誘うくせに！前なんて真剣な顔でそう言ってきたくせに！

二人の煮え切らない態度に業を煮やした私は思わず大声をあげてしまった。

「いや、寝たい！寝たいけど！」

「じゃあなんで「うん。」って言ってくれないのよ？」

剛は眉を下げた情けない顔で源に助けを求める。

「お前…いつも俺に振ってくんじゃねぇよ。A、ちょっと落ち着け。」

「…何かあるの？理由が？」

「理由っていうか、俺らが勝手に決めた事なんだけどな。」

私の背中をポンポンと叩きながら源は決めた事の内容を教えてくれた。

「家に来た不審者を捕まえるまでは…一緒に寝ない？」

「あぁ、それまでは気を抜きたくな「気じゃなくて骨じゃないの～？」」

「だっ、誰が骨抜きだ！」

「え？源はなんない？俺はAと寝ると骨抜きになっちゃう自信あるよ？」

ね？と私を見てにんまりと笑う。

「だから今は…我慢…。」

残念そうな顔をして源は頭を抱え込んだ。