3 炭治郎サイド ページ4
「Aー!」
庭で鎹鴉の毛並みを櫛でといていたAに声をかける。
さっき摘んだ可愛らしい花を君に渡すため。
『なに?炭治郎。』
君は笑顔で振り向いてくれる。
春の日差しのような可愛らしい笑顔。
「これ。道に可愛らしい花が咲いていたんだ。」
『うわあ。綺麗な黄色〜!』
Aの綺麗な夜空のような黒髪に、黄色い花を挿してやる。
澄んで綺麗な桃色の瞳で見上げられ、心臓がトクンと高鳴った。
「うん!よく似合うぞ!」
『そう?ありがとう炭治郎。』
君はどんなに些細なことでも笑ってくれる。
喜んでくれる。
なあ。
君が好きなんだ。
君の声が好きなんだ。
君の顔が好きなんだ。
君の心が・・・・
香りが・・・・
すべてが俺の心を高鳴らせる。
同仕様もない位。
甘味処に誘ったら、抱きついてきた。
嬉しかった。
すごく嬉しかった。
しかもきみは俺のことを大好きと言ってくれた。
確信していた。
同じ同期であり、様々な困難を二人で乗り切ってきた。
俺たち二人が恋に落ちてなんの不思議があるのだろう。
きっとAは俺のことを好いていてくれている。
好意の匂いが凄く強いから。
まだ早い。
もう少し俺がおとなになったら・・・
きみを迎えに行きたい。
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作者名:モッピーガチ勢 | 作成日時:2021年12月3日 16時