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vol.6 ページ7
〜午後2時〜
窓の隣の席に居る私は頬杖をつきながら、数学の先生の話を薄ぼんやりと聞いていた。
サイトのニュースには、午後7時30分に怪盗キッドが現れると書いてあった。
私は、心の何処かにある小さなつっかえを気にしないようにしつつ午後の授業に取り組む。
午後は数学の授業が二時間、とかなり面倒だ。
私は窓から見える誰も居ないグランドを見る。
私の頬と前髪を撫でながら暖かい風が通り過ぎていく。
その時、私が黒板の字と落書きで埋め尽くされたノートの上に桜の花びらが落ちる。
私はその花びらを拾い、ティッシュで優しく包んだ後傷つかないようにポケットへと仕舞う。
先生がただただ煩い声を張り上げて怒鳴るように授業をしている。
別にこうして授業を受けなくともテストやらの点数は取れるが内申が下がってしまうので仕方なく出ている。
先生が汚ない殴り書きとも思えるような文字でずらずらと計算式を書いていく。
あんなのを見ていても時間の無駄だな…。
私はそっとスマホを取りだし誰にもバレないように今日の計画を立てていく。
残りあと、4時間30分。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：柊月@ひじき | 作成日時：2015年5月6日 17時
