vol.5 ページ6
次の日
私は学校で机に突っ伏しスマホをいじっていた。
昨日、父に
「まぁ、明日はゆっくりしてくれー」
と言われて、腹が立ったので某サイトのニュースをチェックしている所だ。
今のところ、何も発見はない。今日は仕事は無いのだろうか…。
サイトを閉じようとした時、ある文字が目に入る。
[キッドから○○博物館へ予告状!?]
私は静かにスマホを仕舞うと、素早く窓から外へ出る。
学校から離れた公園まで走り、周りに人が居ないことを確認し急いで番号をプッシュする。
二コールした後、コールが途切れ声が聞こえる。
???「もしもーし」
A「あぁ…父さん?」
電話からは気だるそうな声が、父の声が聞こえる。
父「おうAか、どうした?」
A「今日は仕事無しだよね?」
私はさっそく要件を伝える。
父「いや…ごめん、キッドで予告状出しちゃった☆」
私はその腹立たしい声を聞いた後すぐに電話を切る。
今日もまた、月下の下怪盗をしなければならないようだ。
…しかし、父が指定した予告状を送るのは珍しい。
そう考えながら私はまた学校へと歩を進めるのだった。
ラッキーカラー
あずきいろ
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊月@ひじき | 作成日時:2015年5月6日 17時