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『クラゲ、何作ってんだ？』
［おはようロー］
『…おはよ』
寝ぼけ眼を擦りながら寄ってきたローは隣にペタンと座り込むとぐらぐらと煮立った鍋を覗き込んだ。
［野菜のスープと焼き魚 いつもと変わり映えしなくてごめん］
『いい。クラゲの飯は美味いから』
深く被ったマダラ模様の帽子の上から小さな頭を撫でた。
自称ドジっ子のコラソンと器用なのに料理だけ壊滅的にできないロー、得意ではないが作れないこともないクラゲ。
となれば必然的にクラゲが料理を担当するようになっていた。
料理と言ってもコラソンがどこからか調達してくる食材を少ない調理器具だけでどうこうするだけの簡単なものだが、回数を重ねればそれなりにレパートリーも増えてくる。
『焼き魚、この間のやつが美味かった』
［後で潜ってみようか］
北の海でも比較的暖かいこの辺りの海域は豊かな漁場になっていて、素潜りでもそれなりの種類の魚を取ることができた。
海の中は好きだ。
勿論、船の上も好きだけど、最近は潜っている間はそれ以上に心地がいいと知った。
胸いっぱいに吸い込んだ空気があっという間に消費されても、水圧に押し潰された手足が思い通りに動かなくても、
全身に絡みつく海に自分の身体も、思考も全てが溶け出していくのを感じた。
｛クラゲ、クラゲ！』
青い世界へ旅立っていた思考が引き戻される。
慌てて目を向けた先には蜂蜜色の目を吊り上げたローがいた。
魚は焦がしていないし、鍋も吹きこぼれていないし、コラソンはまだ寝てる。
何事かと首を傾げると蜂蜜色の満月が瞬いた。
『聴こえないのか？さっきからずっと鳴ってるのに』
［なにが？］
『電伝虫。コラソンのやつだ』
飛び出た目、ヌルヌルした体、背中に乗った渦巻き状の物体。
ローが指差したのは見たことのない奇妙な生き物だった。
［虫なのかこれ？鳴ってるって どうすればいい？］
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トト(プロフ) - 早桃さん» ああ、そんな、恐れ多いです！ありがとうございます！のんびり楽しんでいってくださると嬉しいです。頑張ります！ (2023年3月17日 17時) (
レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え､､､？めちゃくちゃ最高な作品じゃないですか？？ありがとうございます！もう面白すぎて一気に読んじゃいました！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年3月16日 22時) (レス) @page14 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
トト(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» うわー！いつもありがとうございます！いつものごとく見切り発車ですが頑張ります！ (2023年2月19日 9時) (レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - やったーーーーー！！！！続編だーーー！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2023年2月19日 6時) (レス) @page2 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トト | 作成日時：2023年2月18日 19時
