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「ただでさえ傷だらけなのに、これ以上怪我増やしてどうすんだよ」
「ご、ぇん」
ローに手を取られ、目を丸くしたクラゲの口から掠れた声が零れ落ちた。
「…無駄に怪我作んな。わかったか」
てきぱきと治療されていく自分の手をぽかんと眺めていたクラゲはローに睨まれ、首が取れるんじゃないかと思うぐらい勢いよく頷いた。
「見聞色のおかげで会話に不便はなさそうだな。
言いたいことがあればコレを使えばいい」
「…持ってんなら早く出せよ！」
コラソンの懐から取り出された紙の束とペンを受け取ったクラゲはまた戯れあいだした2人を眺める。
何を考えているかわからない。或いは、何も考えていない様に見える薄紫の瞳で言い争う2人をじっくり観察し、包帯が巻かれた己の手を見下ろした。
握って開いて、大した怪我ではないはずなのに丁寧に治療された手の動きを確かめると大事そうに握りしめた紙にペンを立てた。
［ロー コラソン
ありがとう
2人の役に立てる様に頑張るよ］
きっと、それなりの学のある者に手習を受けたのだろう。差し出された紙に書かれた文字は丁寧で読みやすいものだった。
「どうせ、お前だって嫌になっていなくなるんだ」
「ロー」
決して楽しい旅ではない。
文字通り命に関わる旅を2人はしている。
助けられたからと言ってクラゲまで巻き込まれる必要はないはずだ。
拗ねた様に顔を背けるローと視線を合わせるようにしゃがみ込んだクラゲがまた何事か認めた紙を差し出す。
［ローが要らないというなら、今すぐにでもこの場から消える
でも、もし許されるなら、一緒に連れて行ってほしい
きっと役に立つから］
「…勝手にしろ！」
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トト(プロフ) - 早桃さん» ああ、そんな、恐れ多いです！ありがとうございます！のんびり楽しんでいってくださると嬉しいです。頑張ります！ (2023年3月17日 17時) (
レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え､､､？めちゃくちゃ最高な作品じゃないですか？？ありがとうございます！もう面白すぎて一気に読んじゃいました！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年3月16日 22時) (レス) @page14 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
トト(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» うわー！いつもありがとうございます！いつものごとく見切り発車ですが頑張ります！ (2023年2月19日 9時) (レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - やったーーーーー！！！！続編だーーー！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2023年2月19日 6時) (レス) @page2 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トト | 作成日時：2023年2月18日 19時
