【Ｈ×Ｈ】魔王の子孫は幻影旅団

９話…ﾀﾞﾚｶﾉﾊﾅｼ… ページ13

―魔王は生涯孤独に生きる事―

この法を定めた者は、魔王の存在を恐れた

―魔王は村に入る事在るべからず―

この法を定めた者は魔王の反乱を恐れた

魔王の子は他の人間とは違い、力が強い。


そんな事を恐れた村人は赤目の子を何よりも恐れた

コレが今となってはもう絶滅したジルイ族の法とその法が出来た理由

人間と言うものはなんて愚かで醜い物だろう


ああ、自己紹介が遅れたな
私は…仮に監視人とでも言っておこう


───さぁ、ﾊﾅｼに戻ろう


ある日、魔王の子は言った


────つまらない


魔王の子の眼子には光と言うものが無かった。

その時、魔王の子の齢は9だった

───私は失望した。

人間と言うものに。

その後、悲鳴が聴こえた

魔王の子は村の法を破り、村に入って行った。

そうして、魔王の子は森に戻って来ることは無かった。

どうやら幻影旅団の仲間になったようだ。

私は嬉しかった。

幻影旅団の仲間になってからは

光が無かった眼子に

光が灯ったのだから


私は監視人。


魔王の子を幸せにする事が出来ない

否、私がこの哀しき事を創ったから


幸せにする事が出来ないのだろうか

まぁ、魔王の子は今も幸せに仲間達と暮らしている。



お前が幸せなら、私は何も要らない

お前が笑えるなら、私は幸せだ



だから、魔王の子を悲しませる事があったら私は────




今言うのは辞めておこうか




では、幻影旅団
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──────私の子をよろしく頼む

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