Another Time

【稜雅】拝啓、 ページ1

【稜雅】Mortality:Ephemeral Anothe story

Aへ

俺は死ぬ前に後悔してることが3つある。
1つ目は大切な人たちを残して先にいってしまうこと。
2つ目は君ともっと早く出会えなかったこと。

そして3つ目は

君を泣かせてしまったこと。

この世に生まれて20年。

どうやら来年の桜を見ることはできないらしい。

元から細かった体は本当に骨と皮だけになってしまい、
自分がどんどん弱っていくのがわかった。

死を宣告されて、まず最初によぎったことは
皮肉にも君のことだった。

君を悲しませてしまう。
君を泣かせてしまう。
まずそう思った。

どうやら君は勘が鋭いようですごく焦った。

俺がいつもと変わらずふるまうから、
君もいつもと変わらずふるまう。

これが俗にいう暗黙の了解ってやつだ。

でも1度だけ、

俺はこのルールを破ったことを

君は覚えているだろうか。

君があまりにも綺麗に笑うから
俺は思わず「ごめん」と口に出してしまった。

君は一瞬戸惑ったけど、
聞かないことにしてくれた。

正直、すごい助かった。

俺は君の優しさに甘えてばかりだね。


ありがとう。そして、ごめん。


A、俺の最後は、どうか笑っていてください。

いや、

ほんとは俺のために泣いてほしいって思ってる。

これが一生のお願いかな(^o^)



それじゃあ、また。

ガリガリ☆グッバイ

リョウガ

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