【晃一】記念日 ページ49
稜『ごめん、俺先帰るわ』
海『あー、今日記念日だもんね
どのくらい経つっけ？』
稜『3年目ー』
海『いや〜長いねぇ笑お幸せに〜』
ほんま、俺には無縁の話やんな。
なんせ
俺の彼女は
記念日というものに疎い。
一般的には
○ヶ月だ、○年だって
記念日にする事が多いけど
彼女はそういうに全く興味がないようで
もうすぐ付き合って1年になろうとしているが、
今まで記念日とやらを祝ったことは1度もない。
『今日稜雅んとこ3年記念らしいで』
「へぇ、長いね」
『なぁA
俺たち3年も続くと思うか』
パリン、と無機質な音が響いた。
「え、あ、ごめん
お皿割っちゃった…」
その言葉の語尾は掠れていた。
やっと気付いた。
嗚呼、
俺はなんちゅう酷いこと言ってしまったんやろか。
『っA？』
台所へ向かえば
俺に背を向け、破片を拾いながら
肩を震わせて蹲るAがいた。
今にも壊れてしまいそうな背中を抱きしめる。
やっぱり、泣かせてしまった。
Aが泣いたのは
このときが初めてで、
驚くより焦りのほうが強かった。
『Aごめん…俺…』
「ううん、私が悪いの
私が、自分のことしか考えてなかったから
晃一がつらい思いしてるの気付かなかった」
『A…』
俺は何も言い返せず、
代わりに名前を呼ぶことしかできなかった。
「あのね、
私、晃一と付き合う前まで
記念日とかすごく大切にしてて
毎月お祝いしてたの
でもね、そういうところ重いって言われて結局別れて
次からはうまくやらなきゃって思って
記念日に執着するのやめたの
だけど、私が自分勝手で
晃一につらい思いさせてたね…」
知らなかったAの過去。
どうして今まで気付かなかったんやろう。
悪いのは、俺のほうや。
『だったら、次からお祝いすればええやん
1年記念は今までの分まで盛大に祝おうや』
「……ほんとに…？」
『おう』
「重いって、思わない？」
『思わへんよ』
「……ありがと」
『約束な？』
頷いたのを確かめて
Aの唇に優しくキスをした。
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キャンベル(プロフ) - 翼さん» ありがとうございます、楽しみに待ってます(≧∇≦) (2016年3月1日 14時) (
レス) id: 09fbe386a2 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - キャンベルさん» コメントありがとうございます！読んで頂けて嬉しい限りです(>_<)リクエスト了解しました、ご期待に添えるよう頑張りますね！Another のほうに掲載する予定です！ (2016年2月29日 23時) (レス) id: 937acfe6be (このIDを非表示/違反報告)
キャンベル(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも読ませていただいています！いきなりで申し訳ないのですが、リクエストさせていただきたいです！祐基さん相手で、「そうして、また訪れる」のような甘いけど切ない感じのものが読みたいです！これからも作品楽しみにしています！ (2016年2月28日 13時) (レス) id: 09fbe386a2 (このIDを非表示/違反報告)
よく(プロフ) - みーさん» こちらこそありがとうございます…！私も恋愛経験とかなかもう頭の中で積んで（（つたない文章で申し訳ないです＞＜リトルガール完結させて書き書きします！ (2016年2月7日 23時) (レス) id: 6437deda46 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - よくさん» よくさん、こんにちは！ そーなんですよ！！だからほんとーに嬉しいです！ わたしは文章力がなく、恋愛経験がとてつもなく少ないので、誰かにお願いするしかないので感謝感謝です(^o^) 楽しみにまってます！ (2016年1月30日 13時) (レス) id: d09dc1a81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2015年4月18日 1時
