検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:4,169 hit

_プロローグ_ ページ2

鏡夜目線

_ね…さ…_

 誰の声でしょうか…

_姉…ま_

 わかりません。どうしてそんなに、
 悲しそうな声なのですか…

_姉様!_

  『きょ…か…』

 声が出ない。どうしてでしょう。

鏡花「しっかりして!姉様!」

 どうしてそんなに泣いているの。

鏡花「……姉様…いつもみたいに«大丈夫ですよ»って言ってよ…」

 言いたいのに声が出ない。
 こんなに愛しい人が泣いてるのに、どうして何も言えないの。

敦「鏡花ちゃん!」

 嗚呼そうか…私は妹を庇ったのですね。

 『鏡…花…』

 泣かないでください。可愛い顔が台無しです。

鏡花「姉様!姉様!」

 『きょう…か…。』

 言いたい事があるのです。もっと近くに来てほしいのです。

鏡花「姉様…?」

 『私…の可愛…い、きょ…か…。』

 うまく声が出ない。言いたいこともっとあるのに。

 『私…たち、は、双子…だから、またきっ…と、逢…ます、から…』

 だから…

鏡花「姉様?姉様!」

 だから…どうか。

『これ、から…は。私、こと…気にし、いで…幸、せ…なって、く…さい。』

 また逢えるまで待っていますから。

 『きょう…、だい、きで…よ。』

鏡花「姉様!」

 嗚呼、幸せだった。私は今日まで幸せだった。また次に逢う時もどうか、この幸せが続きますように…


_後のその場所には、彼女の妹の悲しい泣き声が残っていた。_

_設定_→←_誰かの書きかけ_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.2/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神下狛犬 | 作成日時:2019年2月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。