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バキィイイイ
ガラガラ…─────
「ぐぁっ」
ドアごと吹っ飛ばされたのだろう。宝盗団の人が転がり込んで来ると、また別の人が流れ込んで来た
「A!香菱っ」
「鍾離さんっ!と仙人さん」
「無事かっ…彼女は別の部屋か?」ガチャン
「Aちょっと前に連れてかれちゃって…あっちの通路から…」
「お前は早くこの場から去るといいっ」
「うん…Aをお願いします」
名残り惜しそうにこちらを見ると…意図を読み取ったのか彼女は言われた通りに脱出へと足を向かわせた…
「ひと通り一掃して来たから香菱の退路は問題ないだろう……後は彼女だけだ…行くぞ」
「はっ」
───────……
「ここは…」
通路が難儀な仕掛けで妨げられて居る
「ギミックを解かない限り進めない… 部外者を入れない為とは言えここまでするとは…気配が辿れないようにする呪いを施すあたり…唯の宝盗団では無さそうだな…」
「…ここは我に「いや…面倒だ」
そう言い組んでいた腕を振り下ろすと鋭い眼が輝いた
突如現れた岩の塊が辺りを更地へと変える
「お見事です」
「呪い 事吹き飛ばしたんだが…」
ギミックが解除されゴゴゴゴと音を立てて残された扉が開いて行く…
開き切る前に恐ろしい出来事が二人の目に飛び込んで来た
夥しい血溜まりに伏せる血に濡れた彼女と…
それを掬うように彼女に触れようとする岩兜の王姿
ケケケと笑う魔術師の姿
そいつと目が合う
《何故ここにっモラクスがっっ》
怒りで我を失いそうだ
何故
いつも
彼女なのだ
《目障りだ》
《消えろ》
低い二人の声が重なると岩兜の王の鎧が瞬く間に砕けて行く
ォオオオオオ
これ程までに怒りを露わにした二人が居ただろうか…
《っ………》
◆正夢6 ページ31
「Aっ!A…このっ」
ガチャガチャっ…カン!ガンっ!
何とか脱出出来ないかと試みて居たが鉄格子も分厚く
中からは出れそうに無かった…
彼女が連れて行かれて時間が経つ…帰って来ない彼女に気持ちが早る…
助けにいかなければっっ
「うぅ……A」
ガラガラ…─────
「ぐぁっ」
ドアごと吹っ飛ばされたのだろう。宝盗団の人が転がり込んで来ると、また別の人が流れ込んで来た
「A!香菱っ」
「鍾離さんっ!と仙人さん」
「無事かっ…彼女は別の部屋か?」ガチャン
「Aちょっと前に連れてかれちゃって…あっちの通路から…」
「お前は早くこの場から去るといいっ」
「うん…Aをお願いします」
名残り惜しそうにこちらを見ると…意図を読み取ったのか彼女は言われた通りに脱出へと足を向かわせた…
「ひと通り一掃して来たから香菱の退路は問題ないだろう……後は彼女だけだ…行くぞ」
「はっ」
───────……
「ここは…」
通路が難儀な仕掛けで妨げられて居る
「ギミックを解かない限り進めない… 部外者を入れない為とは言えここまでするとは…気配が辿れないようにする呪いを施すあたり…唯の宝盗団では無さそうだな…」
「…ここは我に「いや…面倒だ」
そう言い組んでいた腕を振り下ろすと鋭い眼が輝いた
突如現れた岩の塊が辺りを更地へと変える
「お見事です」
「
ギミックが解除されゴゴゴゴと音を立てて残された扉が開いて行く…
開き切る前に恐ろしい出来事が二人の目に飛び込んで来た
夥しい血溜まりに伏せる血に濡れた彼女と…
それを掬うように彼女に触れようとする岩兜の王姿
ケケケと笑う魔術師の姿
そいつと目が合う
《何故ここにっモラクスがっっ》
怒りで我を失いそうだ
いつも
彼女なのだ
《消えろ》
低い二人の声が重なると岩兜の王の鎧が瞬く間に砕けて行く
ォオオオオオ
これ程までに怒りを露わにした二人が居ただろうか…
《っ………》
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作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月17日 7時