◆彼女4 ページ4
『良かった…ご親切にどうもありがとう！じゃあ私はこれで』
「待った」ガシッ
立とうとしたら両肩をつかまれた
「あのねぇ、君今歩けないんでしょ？立ててすら居ないのに、どうやって歩くの？」
『いやでも…私まだお使いがあって…』
「じゃあ俺も手伝うよ。それが終わったら君の家まで送る。これでどう？悪い条件じゃないと思うけど」
『むっ』
「先に応急処置しようか。俺はタルタリヤよろしく」
『……ありがとうございます。私はAです…
本当に手伝ってもらって良いの？』
どこから出したのか、足首に薬を塗るとテキパキと包帯を巻いていく…
「困った時はお互い様でしょ？遠慮しないで？俺には小さな弟や妹がいて、扱いには慣れてるんだ♪」
『だから手際が良いんだね？』
兄弟の話しになった途端嬉しそうに話す彼に
案外悪い人じゃ無いんだなって思った
だって彼、目が笑ってないものっ←
「じゃあ、行こうか？まずどこに行くんだい？」
『わっ…！えっと…此処』
彼は私を背負うと、受け取ったメモに従い仕事と言うお手伝いを手伝ってくれた
──────────────…
「案外多かったね、そのお使い」
気付くと夕日が沈む時間帯へとなっていた
慣れない道案内に悪戦苦闘しながら今日の任務を無事遂げた
『いつもそんな感じなの。ごめんね重かったよね？荷物も持ってくれてありがとう』
困った顔をすると、彼は笑った
「いや、大丈夫だよ。ふふっ」
『何で笑うの？』
「女の子だなって思って」
『女の子だよ？』
するとあはははっと更に笑った
『でも凄く助かったよ！ありがとうタルさん』
「俺も案外楽しかったよ？どーいたしましてぇ♪
………それ俺の事？」
『だって長いから』
「あぁ、そう……まぁいいや好きに呼んで」
『えへっ♪』
他愛のない話しをしながらゆっくり往生堂へ足を運んでいると、背中の彼女が静かになった
規則正しい寝息を立てて身を背に預けている
「いやいや、安心し過ぎでしょ？」
まだ俺ら会って数時間だよ？俺は彼女の事知ってたけど、
無防備過ぎない？そりゃ先生が過保護になるわ…
あの一部始終を見た時…一見、神の目の力を使ってるように見えたが、あれはどうみても先生のシールドだった
他人から見ても彼の溺愛ぶりには目に余る程の過保護っぷりだった
「む…公子殿ではないか」
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葉(プロフ) - nanoさんご指摘ありがとうございます！鍾離先生の二人称を意図的に変えています！後程空君も出て来ますし、夢主ちゃんをより一層特別に感じて欲しいからです！モヤモヤさせてしまって申し訳ありませんっ (2023年2月15日 7時) (
レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
nano(プロフ) - 余計な事だったらすみません！おそらく鍾離先生の二人称は（君）ではなく（お前）だと思われます（汗）でも個人の解釈で変更しているのならすみません…ずっとモヤモヤしてたので！お話はとても面白いです (2023年2月14日 21時) (レス) @page21 id: bd4e1a1598 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - ほのかさんありがとうございますっっ！とても励みになります！嬉しいっっ更新頑張りますね！♪ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - 苺さんごめんなさいっっっ外したつもりが、外れてなかっっっったっっっっっ外しましたっっっ何度もすいませんんんんんっ (2023年2月8日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 最高に面白いです！！！更新されるたび吹っ飛んだこっちきますね！応援してます！ (2023年2月8日 18時) (レス) @page3 id: 5ab7e5fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺翠 | 作成日時：2023年2月7日 22時
