◆異界の神◆二章【原神】

◆彼女3 ページ3

『ﾊｯ…いけない。また考えてた…えっと次は…』

《フッテくるゾ》

『え？』

声が聞こえた場所へと目を向けると、階段の下で遊ぶ男の子が居た

咄嗟に走っり、その子に覆い被さると、上から
ぎっしり詰まった木箱が降って来ていた…


『っ…』…キンっ​──────


バカァアン​！！


「うわぁああ大丈夫か！」




『っ⁈…これは…』


恐る恐る目を開けると周囲にはバラバラなった木箱と散った中身、岩元素の薄い壁が自分達を囲むように守ってくれていた


《少し呪い(まじな)を施してある。役に立つといいんだがな》


『っ……鍾離さん』

見えない所で彼に護られたんだと思うと酷く安心する
二人とも無傷な事を確認すると、上から男性が慌てて走って来た。

「二人共大丈夫かい？すまないっっ結いが甘かったみたいなんだっ怪我はないかい？」

『もう少しで怪我する所でしたよ！この子にも怪我が無かったから良かったものの…紐が取れるくらいの荷物を沢山積まないでください！下手したら死にますよ？』

「本当にすまないっ…次から二度こう言った事がない様に充分に気をつけるよ…。何かお詫びしよう…」

『じゃあ、往生堂と取引する時に20%引きにしてくれたら良いよ？命に比べたら安いでしょ？』

ニヘと笑うと、男性はそれで良いなら…と今度改めてまた謝罪に行くと言った。それをやんわり断ると散った物を片付けて去って行った

『怖かったね。もう大丈夫かな？』

「うん…僕はびっくりしただけだから大丈夫！ありがとうお姉ちゃん」

『うん！じゃあ私は用事あるからまたね！』
「またねーー！」




私はと言うと、腰を抜かして座り込んでいた


『ハハハ……怖っ…』

怖かったけど…ちゃんと護られたと言う安心感…
彼から貰った神の目をギュと握った…


『さて…私もさっさと次の用事を……痛っ…』


スクッと立ち上がると右足に激痛が走る
どうやら少年に被さった時に痛めてしまっていたようだ

『怪我してたわ……いてて…骨は折れて無い…筈』

「大丈夫かい？」

階段の上から声が聞こえた。
振り向くと爽やかそうな男性が立って此方の心配をしている…

男は屈むと素早く足の状態を診てくれた

『あ…と。足捻ってしまったみたいで…』
「だろうねぇ、赤く腫れてるけど骨は折れてないよ」

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