◇異界の神◇【原神】

◇修行5 ページ31

「説明そびれていたが、君の言葉には力が宿っている…
一種の【言霊】と言うものだろう」

『あ、だから魈起きなかったのか』


やはり勘が良い。無駄な説明は省こう


「そう君が願いの言葉を紡いだのだろ？」

『願い…かぁ…。じゃあ元素力もそれに反応しただけかな…なんだ。神様が認めてくれた訳じゃないのか』


あからさまに落ち込んだが、納得するとまた筆を走らせる



「ふむ。じゃあ俺からお前にこれを授けよう」

『んー？……… ( ﾟДﾟ)⁈⁈⁈⁈かっ神の目っ⁈』

彼の手には陽の光を浴び光沢がある彼と同じ“神の目”がそこにはあった



「もちろん偽物だがな」



『( ･᷅ὢ･᷄ )』


「ハハっ」

『ハハっじゃないっっっ！ぬか喜びした…なんだよ〜
まぁそれもそうか…
鍾離さんは岩王帝君じゃないもんね岩元素だからそうかもしれないって一瞬思っちゃった』

「…！」

勘が良いのか悪いのか…ふふっ…


またしょぼんと項垂れていると彼は話し始めた


「特殊な人物だと、悪目立ちするのは良くないだろ？
それに、ヒルチャールは魔物だが、知性を持つ魔物も居る。神の目を見て逃げ出す魔物や盗賊も中にもいる。持っていて損は無いと思うぞ」

『んー、まぁそれなら持ってた方が良いのかな？嘘ついてるみたいで嫌だけど装飾品だと思って貰っておくよ！へへっありがとう先生』ニコ〜


「少し呪い(まじな)を施してある。役に立つといいんだがな」

『あ。じゃあ御守りとして大事にするね♪へへっ』


鍾離先生からの贈り物だと喜ぶ彼女にまた嬉しく思う
頬を撫でるとくすぐったいと笑った


『よし、次は元素反応…えーと、元素力は7種類もあるのか…』


コロコロ変わる表情は見ていて飽きない
この時が唯一の楽しみになりそうだ…


『草元素は開花・激化・燃焼反応があって…？？？？？？ぉおおお(悩』


頭を抱えて悩んでいる…こればかりは経験すれば自然と身につくが、それ以外で覚えるのは暗記しかない

『風と岩とでは反応が出来ない…。風は拡散反応……む』


そうかと思えばまた違う思考に走る


『魈と先生って孤立しちゃう元素力なんだね』

「まだ魈の元素力は反応が出来るが魈自体単独のタイプだから、集団戦だと戦いにくいだろうな？彼の技は体力の消耗も激しい」

◇修行6→←◇修行4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す