◇御使い3 ページ17
「ふむ…無理矢理思い出そうとしたか？」
『いや、そう言う訳じゃないんだけどっ…そりゃ直ぐにでも思い出したいよ？けど今回は別に……本当にただ疑問に思っただけで……考え込んじゃったのは確かだけど…』
「…そうか…。何度も言うようでくどいだろうが焦りは禁物だ。今回は意図して考えた訳ではないのだな？
それに長旅だったのもあるからな、疲れから来るものかもしれない」
そう言うと彼女がバッと顔を上げた。
『明日しっかり休むから！明後日中止は嫌だよ』
「本当に大丈夫そうなら、中止にはしないさ。しかし、無理だけはしないでくれ」
『うん。ごめんなさい』
「別に責めている訳じゃないぞ？君が倒れていて生きた心地がしなかった」
軽く抱きしめられた。
相当心配させてしまったみたい…
でも、彼のその行動は私の心を落ち着かせるには充分だった
家族ってこう言う感じなのかな？
再度彼の肩に顔を埋めて彼の体温を服ごしに感じ
あったかいって良い物だなって思った。
『ふふ……あ、そうだ。話しがあったんだ』
「このままでも良いか？」
『え？…しょ…鍾離さんが近くて照れちゃうから嫌』
断られてしまった。
部屋に置かれたテーブルと椅子に座り直すと、
話しておきたかった事を話し始めた。
『鍾離さんや魈って闘う時に槍を使ってると思うんだけど、それ私にも教えて欲しい』
彼女から発せられた言葉は目を丸くするには充分だった。
『もし、何かあった時に、せめて護身で闘えたら…って思って…。今の私じゃやっぱり守られてばかりだし…それで二人の負担にはなりたくないし、もし、仮に何かあった時に……私は耐えれないから』
彼女は至って真面目だ。
何と強い…
『嫌な事に目を背けてたら、きっと後悔する。優しさと甘さは違う。魈みたいに…強く。心も身体も強くなりたいって思って…』
「そこまで理解しているのなら、問題はないだろう俺からは何も言うまい…俺で良ければ指南する。だが、少々厳しくするぞ？」
『うん！分かった！ありがとう鍾離さん！…いや先生！』
民から先生と呼ばれいるが、まさかこういった形で師と呼ばれるとはな…
心身共に鍛えるのは良い事だ。彼女の精神も安定するだろう。
「指南するのは胡堂主の言付けが終わってからだ」
『分かった！』パァアア
本当に嬉しそうな顔をする。
俺はこの笑顔に心底弱い…
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葉(プロフ) - わわわわわっ申し訳ありませんんっありがとうございますっっ！気が付きませんでしたっっ！外しましたっっっ！ご報告ありがとうございます！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！外したほうが良いと思います｡ (2023年2月8日 11時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - あぁあありがとうございますっっ色々書きたい話し沢山あるので頑張って更新出来たらなぁと思います！とても励みになりますご感想ありがとうございました！ (2023年2月7日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - 更新頑張ってください！！！！ (2023年2月7日 16時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - いいですね、この関係性というか話の進み方構成というか、、好きです…… (2023年2月7日 16時) (レス) @page32 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺翠 | 作成日時：2023年2月1日 10時
