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「…」
一限目が終わり、
友達と喋る人、次の授業へと向かう先生を追いかけて質問しに行く人、購買へとおやつを買いに行く人、それぞれが動き出した
チラリと隣を見るとアツヤはまだ寝ていて
しかもAの図説に多少被さって寝ている
起こさないように引っ張るか、それとも起こしてさっきの話を根掘り葉掘り聞き出すか迷う
「A〜」
「あ、美羽」
「何だかんだ言いつつ、アツヤ君と仲良さげ？」
「は？何言ってんの」
「いや〜、授業中結構話してたから仲良くなったのかな、と思ってさ」
ニヤニヤと笑う美羽
先ほどの光景は美羽には仲が良く見えたらしい
「そんな事ないって。別にそんなに話してないし」
「ふ〜ん。じゃあ何話してたの？」
「さあ。他愛もない話だよ」
さっきの話は美羽には言えない
美羽とは仲が良いのは確かだが
Aはやはり美羽には秘密を打ち明けていないからだ
「ま、いっか。ところでアツヤ君よく寝てるね。教科書片付けられないの？」
「うん。アツヤ君、私の図説に乗っかってるから、起こしちゃうと思って」
「あー、なるほどね。おーい、アツヤく〜ん」
納得したや否や、美羽は突然アツヤの肩をゆすり始めた
するとまた不機嫌そうに顔を持ち上げるアツヤ
この人相当低血圧なのかな、とAは頭の片隅で思った
「授業終わったよ。Aが教科書片付けられないから起きてあげて」
「………おう」
まだ覚めていない目を擦って席を立ち上がるアツヤ
話しかけてくる友達をかわしどこかへと向かうアツヤの背中を見送る美羽とAは、
もう少しでチャイム鳴るのに、と思いつつ
自分達は次の授業の準備を始めた
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続く (更新停止中)
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紗織 - LiLiさんの書く作品が大好きです。続きがすごく気になります。 (2017年8月24日 15時) (
レス) id: 68ce76d5e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続きが気になります！！頑張ってください (2016年12月31日 21時) (レス) id: f7275ebe05 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - まだ少ししかお話しが無かったですが、とても面白かったです！更新頑張ってください!! (2016年12月31日 7時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LiLi | 作成日時：2016年12月30日 16時
